
こういった悩みを解決します。
まず結論からいうと、ニートにもコールセンターのバイトはきちんと務まります。
ただ、コールセンターなら何でも良いというわけではなく、自分の性格に合わない業務や難しい業務を避ける、正しいバイトの選び方がとても重要。
そのため、本記事では、コールセンターバイトの特徴と、それを踏まえたニートにとって難易度の低い安全な業務を選ぶ方法について解説しています。
ちなみに、この記事を書いている僕はコールセンター業界15年で、現在は大手のオペレーションマネージャーをしている専門家です。
こういった僕が、詳しく解説していきます。
選び方次第でニートにもコールセンターバイトはきちんと務まる
正しい仕事の選び方さえわかれば、ニートにもコールセンターのバイトは問題なくできます。
なぜなら、ニートにもいろいろな性格の人がいるし、コールセンターにもいろいろな違いがあるもので、そこには当然相性の問題が大きいからです。
そういう意味では「コールセンター」と一言で括って、ニートに「務まる」「務まらない」を語るのはナンセンスですよね。
なので、コールセンターの特徴と自分の性格を考えたバイトの選び方がとても大切なんです。
コールセンターの特徴について理解しよう
さて、コールセンターの特徴と自分の性格との相性を考えながらバイトを選ぶことが大切と言いましたが、具体的にどうでしょうか。
以下に、コールセンターの長所と短所について一般的に言われることをまとめてみました。
まずは長所から。
- 時給が高い
- シフトの自由度が高い
- マニュアルが整備されているのでしゃべる内容が決まっている
- 対応中にわからないことがあっても手を上げれば管理者が助けに来てくれる
- ずっと座っていられる
- 空調の効いたオフィスで快適オフィスワーク
ひょっとすると、楽して稼げる!みたいな印象があるかもしれません。一方で、もちろん短所もあります。
- しゃべってる時間が長いので喉が渇く
- トークの上達が求められる
- お客さんから暴言を吐かれることがある
- ずっと座りっぱなしが逆につらい
「②トークの上達が求められる」ですが、管理者がフロアを巡回している間、みんなのトークが問題ないか確認されています。
なので、問題のあるトークをしている人は指摘されることもあるので、バイトを始める時はなるべく簡単な業務を選んでおくのがコツです。
「③お客さんから暴言を吐かれることがある」については主にクレーム対応のことを指してますが、業務によってクレーム対応が多めだったり、逆にほとんどなかったり、センターによってかなり差があります。
また、腰痛持ちの人にとっては、ずっと座りっぱなしであることが逆につらい場合がありますね。
受信・発信による違いもある
ちなみに、クレーム対応についてもう少し詳しく話すと、クレーム対応に当たったとしても逃げやすいのは圧倒的に発信業務の方なんです。
- 受信業務:お客さんからかかってくる電話に出て対応する。問い合わせ対応など。
- 発信業務:こちらからお客さんに電話をかけて商品やサービスの案内をする。セールス電話など。
受信業務でクレームに当たった場合、お客さんは長々としゃべり続けるため、それをひたすら聴いていなければなりません。
一方で、発信業務でクレームを引いた場合は、基本的には一言暴言を吐いてガチャ切りされることの方が多いため、電話対応自体は長引かずに終わります。
しかも、発信業務の場合は決まったスクリプト(台本)を読むだけなので、受信業務と違って「次は何を質問されるんだろう」というハラハラ感もないし、臨機応変さもほとんど求められません。
ニートのよくあるコールセンターバイト失敗例
ここで、コールセンターのバイト選びに関して、よくあるニートの失敗例を紹介しておきたいと思います。
失敗しがちなのは「時給が高いから」「シフトが自由だから」「会社のネームバリューが高いから」という条件面だけの選び方。これは良くないですね。
なぜなら、それは例えば異性を完全に顔だけで判断しているのと同じことだからです。
そうではなく、もっと仕事の中身と自分の性格との相性について考えるべきですよね。
例:ネット通販の問い合わせ対応業務
たとえば、ニートにとってハードルが高いコールセンターバイトのひとつに激安ネット通販の問い合わせ業務があります。
なぜなら、クレーム対応が多いのと、業務がそもそも難しい場合が多いからです。
- 激安系の商材を扱うコールセンターは客層が悪い
- 商品が届かない系の苦情が多い
ネット通販に限らず、そもそも激安系の商品やサービスを利用する客は、なぜか「お客様は神様です」精神が旺盛なんですよね。
安いお金しか支払わないのに、なぜか自分の権利だけは大いに主張する人が多い……。
なので、クレーマーも多いし、クレームに当たると炎上しやすかったりします。
あと、通販系であれば、商品が予定日になっても届いてない!今すぐ届けろ!と理不尽な要求をされるのがよくあるお決まりパターンです。
どうせ電話だと思って内心「ハイハーイ」とスルーできる人であれば全然問題ないですが、心がナイーブな方だとメンタルが削られます。
- 必要な業務知識が幅広く膨大なのでなかなか覚えきれない
- 同じ「返品対応」でも商品のカテゴリーによって対応の仕方が複数パターンに分かれる
- さらに、商品状態(未開封、開封済みなど)でも返品対応の仕方が異なる
- さらに、配送状況(未着、配達済み)でも返品対応の仕方が異なる
- さらに、配送業者(ヤマト、佐川など)でも返品対応の仕方が異なる
同じ「返品」ひとつでも、上記の通りかなりの対応パターンに分かれるので、最初慣れるまでは結構みんな苦労しますね。
マニュアルを調べながら対応するんですが、あまりに調べるのに時間がかかるとお客さんを待たせてるのでプレッシャーがかかります。
素早く調べたり判断したりできないと結構しんどいです。
実際いたニートのコールセンターバイト成功例
ただ、そんな激安ネット通販問い合わせ業務でも、明らかにコミュ障でニートな男性オペレーターが長く続けているパターンもありました。
PC操作が速いわけでもなく、マニュアル検索に強いとかでもなく、しゃべりは逆に苦手な感じで正直難しそうに見えましたが……。
でも、その男性オペレーターは、クレーム耐性だけはやたらと強かったんです。
まるで、痛みを感じない鈍い亀みたいな感じ(笑)。鈍感というか、いちいち暴言を真に受けずに受け流せるんですね。
そういったタイプの人にとっては、快適オフィスで座りながらしゃべってるだけで高時給が稼げるってことなので、まさに相性もありますね。
本当にしゃべるのが苦手な人におすすめの割り切り方
とはいえ、本当の本当に人としゃべるのが苦痛すぎるという人もいますよね。
そういう人に対して僕がいつも言うのは、良い意味で「たかが電話」だと思ってくださいということ。
マニュアルやトークスクリプト(台本)に沿って、決まったことをしゃべるだけです。
もしクレームに当たっても、対面接客と違って直接胸ぐらをつかまれることも殴られることもないので、電話は安心安全なんです。
プライベートの会話と違って何を話そうと考えることもなく決まった説明をするだけなので、ニートにとってもコールセンターは働きやすいですよ。
ニート向けコールセンターバイトの安全な選び方
というわけで、本記事の内容を改めて振り返ると、ニートにとってもコールセンターのバイトは十分チャレンジ可能ということです。
ただし、性格と仕事内容の相性はあるので、バイトの選び方だけはしっかり考えましょう。
以下は、ニート向けにおすすめしたいコールセンターバイトの選び方です。
- 激安系の商材・サービスはクレームリスクが高いので避ける
- 携帯電話、通信系、通販問い合わせ対応などは業務が難しいので避ける
- 業務がシンプルで難易度低めのものがおすすめ
- 通販注文受け(受注専門)
- 公共サービス系
- 発信業務(セールス系、アンケート系、督促系など)
- その他、研修期間が1週間以内の業務
研修期間が2週間以上の業務は覚える内容が多く、ニートにとってはついていくのがしんどいので要注意。
ちなみに、ニートが求人探しをするなら派遣会社を通すのが圧倒的におすすめです。
万が一就業後に何かあっても、派遣会社が現場コールセンターとの間にワンクッション入っていろいろ相談に乗ってくれたり面倒見てくれるので。
ただ、派遣会社は山ほど存在していて、日本全国に約3万8,000の事業所があります(2018年データ)。
その中で、専門家から見ても本当におすすめできる派遣会社をまとめていますので、これから派遣でコールセンターバイトを探す方はこちらもサクッと参考にしてみてください。
ちなみに、僕の個人的おすすめは派遣会社大手で案件数豊富、珍しく給料前払いにも対応している「綜合キャリアオプション」です。
良い派遣会社を探すのが面倒な人は、間違いありませんので、こちらでサクッと探してみてください。