コールセンター直接雇用のメリット・デメリット【派遣との違いも解説】

直雇用
  • コールセンターで働く場合の、直雇用と派遣の違いは?
  • 直雇用で働くメリットは?
  • 直雇用で働くデメリットは?

こういった疑問に答えます。

まず結論から言うと、直接雇用のメリットは安定性とキャリアアップの有利性です。フォローされながらお手軽にお仕事したい場合は派遣が有利となっています。

本記事を読むことで、直接雇用と派遣のメリット・デメリットについて理解し、自分にとってどちらの働き方がいいのかわかるようになりますよ!

この記事を書いた人

つと
  • コールセンター業界歴15年
  • 現役のオペレーションマネージャー
  • 1,000人以上の採用、育成の実績あり
  • 国家資格キャリアコンサルタント保持

コールセンター直接雇用と派遣の違いは主に6点あり

直雇用と派遣の働き方を比べたときに、主な違いは以下の6点です。

  1. 仕事探しの難易度
  2. 雇用の安定性
  3. 仕事の相談窓口の有無
  4. キャリアアップの可能性
  5. 時給の金額
  6. 給与の受け取り方

それぞれの項目により、直雇用が有利なもの、派遣が有利なものがあります。

そのため、自分はどのような生活を送りたいのか、そのために何を重視しながら働きたいのかを考えながら仕事を選ぶことが大切です。

各項目について、直雇用はどのように有利または不利なのか、派遣との違いも含めながら解説していきます。

直接雇用で働く最大のメリットは雇用の安定性

直雇用スタッフは「コールセンターに雇用されている」ので、雇用が守られていることはもちろん、将来のキャリアアップもしやすくなっています。

補足説明:

派遣スタッフは「派遣会社に雇用」されています。コールセンターは派遣会社と「雇用契約」ではなく「派遣契約」を結んでいるので、コールセンターが派遣スタッフを雇用しているわけではありません。

そのため、長く働きたい人にとっては条件が良くなっています。具体的には、以下のような点について直雇用に強みがあります。

直雇用のメリット
  1. 雇用の安定性
  2. キャリアアップの可能性
  3. 時給の金額

1)雇用の安定性

コールセンターは何かしらの事情で業務縮小や人員削減が必要になる場合があります。

しかし、その場合コールセンターは直接雇用スタッフを守ろうと先に派遣スタッフから雇い止めにするので、直雇用は派遣よりも雇用が安定します。

万が一にも直雇用スタッフまで雇い止め対象になった場合でも、自社の他コールセンターへの異動を必ず提案してくれるので、いきなり仕事がなくなって路頭に迷う可能性は極めて低いですね。

さらに、直雇用スタッフとして5年以上働いた場合は、労働者の希望に応じて有期雇用から無期雇用へ転換することも労働契約法で定められている点も、直雇用スタッフの安定性を後押ししています。

逆に、派遣スタッフの場合は同じ職場に3年を超えて働くことができないことになっています。
派遣3年ルール

派遣労働者には「派遣3年ルール」というものもあり、派遣労働者は同一事業所に3年を超えて派遣労働することができないと派遣法で定められています。

2)キャリアアップの可能性

直雇用の場合、派遣に比べてリーダーやスーパーバイザーなどの「管理者」にキャリアアップする際に有利となります。

派遣スタッフとしてリーダーやスーパーバイザーになれる可能性もありますが、人件費やセキュリティの観点から管理者へのキャリアアップは直雇用スタッフに限定しているセンターが多いのが実情です。

もし派遣スタッフが管理者にキャリアアップしたい場合、まずは直雇用への転籍を前提に考えることになりますが、そうなるとコールセンター側は派遣会社に転籍料を10〜20万円ほど支払うことが相場のため、ややハードルが高いです。

そのため、キャリアアップを視野に入れている場合は、最初から直雇用求人に応募しておく方が絶対にオススメです。

3)時給の金額

過去には直雇用スタッフの方が派遣スタッフよりも待遇面で有利ということもありましたが、2020年4月から施行された「同一労働同一賃金」の制度により是正されました。

同一労働同一賃金とは?
同一企業内において雇用形態(正社員、契約社員、派遣社員など)による賃金や福利厚生等の待遇に不合理な差をつけることを禁止するもの。働き方改革の一環として政府によって推進されている考え方。

そのため、現在は基本的に直雇用と派遣の待遇差を気にする必要はなくなりました。

直雇用で働く最大のデメリットは仕事探しの難しさ

一方で、直雇用が派遣よりも不利な点もあります。ただ、正直大きなデメリットという程でもありません。

「強いて言うなら」という感じですが、直雇用のデメリットは以下のようなものがあります。

直雇用のデメリット
  1. 仕事探しの難しさ
  2. 給与の受け取り方
  3. 仕事の相談窓口の有無

4)仕事探しの難しさ

直雇用の場合は最初から自分ひとりでお仕事を探さなければなりません。求人サイトの限られた情報のみで判断するので、ミスマッチが起こりやすいです。

一方で派遣の場合は派遣会社に登録すると、派遣先コールセンターの事情をよく知ったコーディネーターからお仕事を紹介してもらえます。

あなたの希望や適性を踏まえて紹介してくれるので、ミスマッチが少なく、自分にピッタリなお仕事に就ける可能性が高くなりますね。

そのため、特にコールセンター初心者の人にとっては派遣会社を通じてのお仕事探しが有効です。

5)給与の受け取り方

お給料の受け取り方については直雇用よりも派遣の方が柔軟なことが多いです。

月払いだけでなく、日払いや週払いなどの前給制度がいくつかの派遣会社では対応しています。

直雇用も前給制度やればいいのにな・・・と僕は思うんですが、実際のところは前給制度自体はあっても手続きが面倒で敬遠しているセンターが多いようです。

ちなみに前給制度に対応している派遣会社は大手だと「綜合キャリアオプション」がありますね。

6)仕事の相談窓口の有無

派遣の場合、派遣会社の営業担当や相談窓口が手厚くフォローしてくれます。

現場管理者に直接言いにくい悩みも派遣会社が間に入り、場合によっては派遣会社から現場へ代弁してくれるので、派遣スタッフにとってはとても心強いです。

そのため、仕事で何かあってもいざとなれば派遣会社が助けてくれるので、うまく気持ちを整理しながら安心して働くことができるんです。

その点、直雇用スタッフについては何かあった場合でも現場管理者に直接相談するしかないので、言い出せずに悩みを溜め込む人もいます。

直接雇用と派遣のどちらがいいかは何を優先するか次第

このように、直雇用で働くにもメリット・デメリットがあるので、それらを理解し、天秤にかけながら、総合的に判断することが大切です。

実際のところ、直雇用か派遣かについては次のような価値観に分かれることが多いですね。

直雇用の価値観
  • 主な収入源として働いており、生活がかかっている
  • キャリアアップも視野に入れている
  • どちらかというと稼げる方が嬉しい
  • なるべく長く働きたい
派遣の価値観
  • Wワークをしている(こちらが副)
  • キャリアアップよりも手軽に稼ぎたい
  • 収入が全てではなく趣味や夢を大切にしたい
  • ある程度の期間で仕事をいろいろ変えてみたい

これらの価値観はどちらが正しい、間違っているということではなく、その人が置かれている状況や背景、好みや生き方によって変わります。

あなたはどのような生活を送りたいと思っていますか?

どのような生き方がしたいですか?

ぜひこういったことを振り返り、今のあなたの価値観にあったお仕事を探してもらえるといいと思います。

まとめ:安定派は直接雇用、お手軽派は派遣がおすすめ

以上、コールセンターの直雇用、派遣の働き方の違いについてまとめてみました。

もしも本記事を読んで、直雇用の仕事を探したいと思った方は、以下の大手求人サイトで探してみてください。どちらもリクルートが運営しており安心です。

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