
- 仕事が辛くてコールセンターに行きたくない。
- クレーム対応が辛すぎて病みそう。
- 家を出ようと思っても体が拒否反応を起こして出勤できない。
こういった悩みに答えます。
この記事を書いている僕は、コールセンター業界で15年の経験を持つマネージャーです。
何千人もの直雇用スタッフや派遣スタッフの採用、育成、定着に関わり、センター運営をしてきた専門家です。
こういった僕が、詳しく解説していきます。
コールセンターに行きたくない【➜辞めて全然OK!】
コールセンターで働いていて、ふと仕事を辞めたくなる瞬間があると思います。
たとえば、以下のような要因があれば仕事に行きたくないと感じてしまいますよね。
- 目標値が高い(ノルマのようなものがある)
- 電話が鳴りっぱなしで忙しい
- 人間関係が良くない(苦手な人がいる)
- うまく応対できない
- 仕事が楽しいと思えない
このように、コールセンターにはネガティブな側面があります。ネットでググればよく出てくるような情報です。
しかし、よほどすべてが重ならない限り、こういったもの単体では「コールセンターに行きたくない」と本気で悩みません。
人間の悩みの大部分は人間関係。コールセンターにおいてはクレーム対応の負担が大きいほど、それだけで本気で「コールセンターに行きたくない」と考えるようになります。
そもそもクレーム対応に苦しむのは主にコールセンター初心者に特有であり、クレームの厳しい業務は初心者にとってハードルが高いです。
「コールセンターに行きたくない」と本気で思い、実際欠勤もしてしまっているようであれば、それは無理せず、逆にいさぎよく辞めてしまってOKです。
辞めて全然OKな理由5個
コールセンターは他のバイトと比べて、一般的に時給も高くシフトの融通がききやすいです。条件だけ見れば本来辞める理由などないはず。
それでもコールセンターに行きたくないと本気で思うのであれば、すでに相当なストレスレベルに達しています。
その状態で無理して仕事を続けることはオススメしません。なぜなら……
- 理由①苦痛に感じる仕事では能力発揮できないから
- 理由②マジメに我慢しすぎるとある日突然メンタル不調になるから
- 理由③あなたに向いている業務は他にあるから
- 理由④バイトは生活費を稼げればOKだから
- 理由⑤自尊心が崩壊するから
これらについて、それぞれ詳しく説明していきます。
理由①苦痛に感じる仕事では能力発揮できないから
商売の基本はお客さんに喜んでもらうこと。
コールセンターの世界も同じで、お客さんに満足してもらえるサービスを提供することが非常に大切です。
しかし、自分が仕事に苦痛を感じている時点で、すでにお客さんのことを考える余裕などなく、自分のことで精一杯。
その状態では良いパフォーマンスを発揮して職場で認めてもらうことは非常に難しいです。
理由②マジメに我慢しすぎるとある日突然メンタル不調になるから
マジメで責任感が強く断れない性格の人ほどメンタル不調になりやすいです。
つまり、限界を超えて無理し続けると、ある日突然うつ病になるということです。
一度うつ病になると、元通りに復調するまで年単位の時間がかかりますし、下手すると完全に復調することすらも難しい可能性があります。
責任感なさすぎなのは問題ですが、正直バイトでそこまでリスクを負う必要は全くありません。
理由③あなたに向いている業務は他にあるから
コールセンターでうまく軌道に乗れず苦しむ人は「自分が悪い」と思いがちです。
しかし、実はそうではないことも多々あります。
努力して改善し、目の前の壁を乗り越えることはもちろん大切ですが、それ以上に自分に合った業務を行うことはもっと重要です。
まずは自分の戦えるフィールドを選ぶことが何よりも大切なのです。
理由④バイトは生活費を稼げればOKだから
そもそもなぜコールセンターのバイトを始めたのか振り返りましょう。
コールセンターの仕事内容そのものに魅力ややりがいを感じたわけではないですよね?
ほぼ全員が時給の高さやシフトの融通性に魅力を感じたのが理由であるはずです。
生活費や必要な金額を効率良く稼ぐことが目的だったはずなので、明らかに自分に合っていない業務ひとつにこだわり続ける理由がありません。
理由⑤自尊心が崩壊するから
仕事とは自分の能力を発揮して、お客さんに何らかの価値を提供し、喜んでもらうことです。
それによって仕事の楽しさややりがいを感じ、スキルアップの努力をして、さらに価値あるものを提供するという好循環が大切です。
しかし、自分の能力を発揮できない仕事をしていると、逆に自分の無力さを痛感することとなり、自分の存在意義が感じられず、自尊心も崩壊するという悪循環になります。
自尊心が崩壊すると、新しいことにチャレンジしようというエネルギーもなくなるので、そこで社会人やビジネスパーソンとしての成長も止まります。
負け癖のようなものが染みつき、無意識のうちにこれからの大切な人生をも棒に振りかねません。
コールセンターは適材適所が最も大事
たとえば理由③にあげた「あなた向いている業務は他にあるから」に注目してみると、僕が実際にマネジメントしていたセンターに好事例があります。
業務難易度の比較的高いインバウンド業務のセンターで新人として迎え入れたIさん(40代)。
クレーム耐性はあったがやや空気が読めないタイプで、PC操作のスキルは低い。PCやネットのリテラシーも低い。
結果的にこのセンターでは全然業務についていけず、いわゆる「落ちこぼれ」の烙印を押されました。
しかし、アウトバウンド業務の別センターに異動した瞬間、性格的なものもすべてが業務にハマり、いきなり成績を上げまくり、そのセンターではあっという間にエース級の存在となりました。
能力は変わらなくても選ぶ職場次第で、落ちこぼれにもエースにもなり得るということの証明です。
これに限らず、こういった事例はコールセンターではよくありますよ。
辞めるのに抵抗がある人への提案
とはいえ、ここまで読んだ方は「そうは言っても実際辞めるのには抵抗がある」と思うかもしれません。
逃げるようだとか、自分の努力が足りなかったのが悪いだとか……。
ただ、最初からできる人というのは、過去に別の場所でそれなりに関連した経験を積んできた結果のこと。
そういった経験を十分に積んでこなかった人には荷が重く、そもそも業務自体がミスマッチだったと言わざるを得ません。
ドラクエの世界に例えれば、レベル1でいきなり敵のボスキャラと戦うようなもの。
まずは雑魚敵から倒して経験値を集め、レベルアップしてからでないと、敵のボスキャラには当たり前ですが勝つことはできません。
ドラクエでも強すぎる敵に遭遇すると当たり前に逃げますよね。自分を守り、生き抜くために。逃げるが勝ちです。
コールセンターの世界も同じです。目の前の環境が合わないならば、きちんと自分に合った、きちんと経験値を積んでいける環境に身を置き直しましょう。
結論、辞めてもらって問題なし!
以上、コールセンターに行きたくない悩みについて、まとめてみました。
コールセンターの仕事は世の中に山ほどあります。
無理だと思った業務にこだわって消耗するくらいなら、自分の身の丈に合った業務を選び直すが吉。
本記事を読んでストレスフリーな業務を選び直したいと思った方は、以下の関連記事も参考にしてみてくださいね。