
- コールセンターでバイトしているけど、将来のことを考えると不安…
- 特別なスキルや資格もないし…
- このままでいいのか何となく不安だなぁ
こういった疑問に答えます。
この記事を書いている僕は、コールセンター業界で15年の経験を持つマネージャーです。
何千人もの直雇用スタッフや派遣スタッフの採用、育成、定着に関わり、センター運営をしてきた専門家です。
こういった僕が、詳しく解説していきます。
コールセンターの将来性に関する不安は大きく分けて2つあり
コールセンターの将来性に不安を感じている人は一定数いますが、「コールセンターの将来性」と一言でいってもいろいろありますね。
単純に自分がバイトしているコールセンターの仕事が今後どうなっていくのかという業界不安と、「コールセンターで仕事をしている自分」が今後どうなっていくのかという自分不安の2つに分かれます。
- 人間の仕事がAIに置き換えられるのでは?
- 外国人労働者の流入や海外拠点コールセンターの増加で日本人労働者の需要がなくなるのでは?
- コールセンターにしがみつくしかできないかも
- 手に職をもっていなくて何かあった時に他で稼げる手段がない
- 貯金もほとんどない
コールセンター業界には将来性があり、これからも問題ない理由
世の中に企業やサービスがある限り、カスタマーサービスは絶対になくなりません。
そのカスタマーサービスをすべて自社で運営できる企業は少ないですし、できたとしてもコストがかかりすぎるため、コールセンターを運営するBPO企業もなくなりません。
そのため、コールセンターの仕事は比較的安定しており、贅沢せずに普通に暮らしていく分には問題ないというのが僕の持論です。
人間の仕事がAIに置き換えられない理由
コールセンター業界で正社員として働いており自分でも少し勉強している人であればよくわかるはずですが、AIに人間の仕事が置き換えられるなんてことはあり得ません。
もちろん、これからは積極的にAIを有効活用していくべきというのは当然の流れです。
ただし、AIと人間はそれぞれに長所と短所があるわけなので、むしろ互いに得意分野を発揮して短所を補いながら、効率的に生産性を高めていこうというのが今後の未来です。
具体的には、単純対応であればAIが担当し、複雑な案件になれば人間による高品質な有人対応をするということです。
特に、人間の心情に寄り添うことは、AIが最も苦手であり、人間が最も得意なスキルですからね。
そのため、コールセンター業務はむしろ誰でもできる簡単な仕事ではなく、一定以上のスキルが求められる需要の高い仕事というイメージに長い時間をかけながら徐々に変わっていくだろうと僕は考えています。
仮に、本当にコールセンターの仕事がすべてAIに置き換えられるようであれば、その時はもはやコールセンター以外のほとんどの仕事も同様にAIに置き換えられるでしょうから、そうなればそうなったで、別に人間が汗水垂らして働かなくてもベーシックインカムも整備され、人間はハッピーな生活を送れるようになるのでは。
日本人労働者が外国人労働者に置き換えられない理由
日本人労働者がコストの安い外国人労働者に置き換えられるというのもあり得ないですね。
もちろん、外国人を排他的にするわけでなく、むしろこれからばボーダレスに共存していくべきというのが僕の考え方です。
ただ、何のためにコールセンターが存在するのかよく考えるべきです。コールセンターの運営に関しては、効率がすべてではないんですよ。
コールセンターをただ回すだけならもちろん人件費をとことん削ればいいんですが、効率以上に重要視されるのが応対品質です。
日本語は世界一難しい言語のひとつと言われていますし、言語だけでなく日本人独特の文化やコミュニケーションのしかたもあるので、そんなに簡単に外国人労働者や海外拠点ですべてをまかなえるものではありません。
対応効率も対応品質もどちらも落とすことなくオペレーションすることが求められるので、日本人労働者のコールセンター業務はこれからも需要は続きます。
向き合うべきは「コールセンター業務をしている私」への自分不安
だから、コールセンター業界の将来性は問題ないですし、むしろ安定している方なんですね。
その証拠と言ってはアレですが、「AIに置き換えられるため将来性がない」と語るサイトの多くが、将来性がないと言いつつも、その将来性のない仕事で管理職を目指せと矛盾したことを書いていますね。
これからコールセンター業界で働きたい人は自信をもってエントリーしてください。
そして、ここまでで将来の不安を払拭できた方は、これ以上進む必要はないのでページを閉じてしまって大丈夫です。お疲れさまでした。
ただ、問題はコールセンターで働く自分不安を抱えている場合ですね。
業界の将来性に問題がなくても、たとえば災害などの不可抗力で会社が止まった場合などは、自分の意に反して突然収入が途絶える可能性があります。
正社員であればまだしも、もしも派遣バイトで貯金もほとんどない状況であれば、かなりピンチです。
もしくは、今はコールセンターの仕事で満足していても、そのうち違う何かをしたくなるかもしれません。途中でお金をもっと稼がなければいけない理由ができるかもしれません。
だから、いつ何があるかわからないと思った時に、コールセンターの仕事にしがみつくしかない状況であれば、何となく不安が消えず心にモヤモヤが残ったままになりますよね。
コールセンターの仕事以外の強みがあると自信を持てる
だとすれば、問題なく生活できている今のうちから将来に向けた準備をしていくべきです。いつかコールセンター以外でも食っていけるような資格やスキルを身につけましょう。
林先生ではないですが、「いつやるか? 今でしょ!」です。
なぜなら、ほとんどの場合、今が一番時間があるからです。なので、当たり前ですが今やらなければ将来もやりません。しかも、年齢が高くなるほど不利になっていく一方ですし。
具体的に、やるべきことは以下3つのうちどれかのスキルを身につけることです。
- 就職や転職の武器になる資格やスキル
- フリーランスでも稼げるスキル
- プロ主婦・主夫としてもやれるスキル
一番ダメなのは、変わりたいと思っているのに努力はせずに、無資格・無経験のまま何とかならないかと神頼みすること。
厳しいかもですが、何とかならないから今の現状なわけです。人生ナメたらいけません。
なので、変わりたいのならば現状を放置してはいけなくて、なるはやで不安を払拭するためにアクションしなければいけません。
コールセンターで働きながら資格やスキルを身につけよう
今は通学でも通信でもオンラインでもいろんな手段で学ぶことができます。
学びたいものさえ決めてしまえば、すぐに自分の都合のいいスタイル(時間や場所など)で学習を開始できます。一昔前と比べてどんどん学びやすい条件になってきています。
実際、僕が過去にオペレーションしていたコールセンターでも、仕事をしながら通信講座で保育士資格を取得したオペレーターがいました。
しかも、その後実際にコールセンターを辞めて、本当に保育士になったんです。
保育士は不足しているので良い社会貢献にもなりますし、素晴らしいですよね。
なので、仕事をしながら時間を作って資格やスキルを身につけることはとても大切で、将来の安心に繋がりますね。
コールセンターで働く人向けにおすすめ資格・スキルを提案します
そこで、僕自身、これまでコールセンターで接してきた同僚やオペレーターから聞いた情報や、自分自身が見聞き、経験してきたことをベースに、コールセンターで働く人向けにおすすめだと思う資格やスキルを一部ピックアップして紹介してみます。
どれも、分割で月5,000〜1万円程度で受講できるものばかりです。
こういった資格は取得すれば着実に就職・転職に近づけるものです。特に女性から根強い人気がありますね。
年齢性別問わずプログラミング人気が高まっています。スキルを習得すれば、会社勤めだけでなくフリーランスとしても活躍できる可能性が開けますね。
キャリアコンサルタントは2016年から国家資格化された新しい資格です。僕も養成講座に通っておりもうすぐ試験を受けます。
キャリアコンサルタントも比較的柔軟な働き方ができますね。ただ、これを学ぶことで傾聴を中心とするコミュニケーション能力が飛躍的に向上するので、キャリアカウンセラーにならなくても、あらゆるビジネスシーンにおいてマネジメントやチームビルディングにも非常に生かされるスキルです。
更に、家庭内など、仕事以外のコミュニケーションも円滑になること間違いなしです。
英会話スキルも就職・転職のみならず年収アップにも大きく関わりますね。ただ、英語学習については沢山の情報がネット上にあふれていますが、片手間でコツコツ英語を使えるレベルに習得するのはかなり長い時間を要します。数年レベルではないです。
なので、ダイエットで言うところのライザップ方式で、英会話に関しても海外留学で一気に習得してしまうのは英語学習的にも人生経験的にも大いに「有り」です。
僕がもし10年若かったら、かなり高確率でフィリピン留学するだろうなと思います。特に際立ったスキルがなくてパッとしなくても、英会話ができるだけでまわりの大多数とかなり差別化されますからね。
最近はオンライン料理教室なんていうものもあります。コロナ禍でもオンラインなら安心して料理教室を利用できますね。しかも、オンラインだから通学形式の教室よりも費用が半額くらいで済みます(オンライン英会話なども同じですね)。
もちろん、これらは一例にすぎず、他にも山ほど沢山の資格やスキルがあります。何かこれだと思えるものを見つけてチャレンジしてみてください。
講座によっては教育訓練給付金の支給が受けられます
教育訓練給付制度とは、一定の条件を満たした方が厚生労働大臣の指定する講座を受講し修了した場合、講座内容に応じて支払った学費のうち20〜70%が国から支給される制度です。
実際、僕も国家資格キャリアコンサルタントの養成講座を受講したときには、教育訓練給付金制度で学費総額の50%が戻ってきました。
講座は、大手だとユーキャンが通信講座が得意で、ヒューマンアカデミーが通学講座を強みとしています。
まとめ
以上、コールセンターの将来性に関する不安をテーマに解説してみました。
月5,000〜1万円の投資で将来を変えられる可能性のあるスキルが身につけられるのでおすすめです。コールセンターならたった一日多く出勤すればペイできる価格です。
こういった講座はいつでも申し込みできますが、この記事を読んだらすぐに以下アクションをセットで実行することを強くおすすめします。
先延ばしをしてページを閉じれば、100%腰が重くなるからです。
- 興味の持てそうな資格やスキルを探す
- 資料請求やオンライン説明会予約など無料でできる範囲で構わないので、情報収集の手配をする
もし、興味の持てそうなものが一人で決めきれないのであれば、将来一番可能性があるのはIT系。
プログラミングのニーズは今後もまだまだ続くし、会社員としてもフリーランスとしてもどちらでも生かせる可能性があるからです。
実は僕は以前プログラミングをかじっておりプログラミング系の知り合いも結構いるのでわかりますが、IT系のオンライン講座は「TechAcademy」が王道ですね。
なんと無料体験もやっていて、Webアプリケーションの基礎を学べる内容になっています。
無料なのでとりあえず試してみてから、継続するかどうかを最終的に判断するのが良いかなと思います。