
こういった悩みに答えます。
結論からいうと、コールセンターの面接でチェックされることは決まっているので、先回りしてポイントをおさえておけば面接で合格できる可能性は格段に上がりますよ!
本記事で解説している7つのポイントを予習して、確実に面接に合格するための準備をしていきましょう。

- コールセンター業界歴15年
- 現役のオペレーションマネージャー
- 1,000人以上の採用、育成の実績あり
- 採用担当として面接官の経験あり
- 国家資格キャリアコンサルタント保持
コールセンターの面接で落ちる人が対策するべき7つのポイント
採用面接で落とされる理由は細かく見ればいろいろありますが、面接官が見ていることはひとつだけです。
それは「採用した後に定着してくれそうか、すぐに辞めなさそうか」ということです。
それをいろいろな角度(意欲、スキル、環境への適応性など)から見ているんですね。
そして、面接官が具体的に見ているポイントには次のようなものがあります。
- やる気(志望動機)
- 就業姿勢(退職理由)
- PCスキル
- コミュニケーション能力
- メンタル
- マナー
- シフト条件
これらについて、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
1)やる気(志望動機)
やる気がどれだけあるかについては、基本的に志望動機で判断されます。
なぜその業務をやってみたいと思ったのかは、確実に答えられるように準備しましょう。
よくある落とされるパターンの王道は、シフト条件や時給などの勤務条件のことしか答えず、業務の中身については何も触れずに回答するといったもの。

面接官の立場で考えると、時給やシフトなどの勤務条件が希望に合って応募してきているのは当たり前。わざわざ面接で聞きたい答えではないんです。
なので、面接で志望動機を聞かれたときは、次のような2点セットでシンプルに答えるようにしましょう。
- コールセンターで働きたい理由
- 数あるコールセンターの中から当業務を選んだ理由
それでは、これらをおさえた「良い例」を見ていきましょう。
今回のお仕事の商材は私も利用しているものなので業務が理解しやすいかなと思い応募しました。
こちらのお仕事は求人サイトの情報でセンターの雰囲気が良さそうと思ったので安心して働けそうと思い応募しました。

違いがわかったでしょうか?
このように、コールセンターで働きたい理由と、数あるコールセンターの中から当業務を選んだ理由の2セットで答えられるよう、事前に答えを用意してから面接に臨みましょう。
2)就業姿勢(退職理由)
面接で必ず聞かれる質問で前職や直近いくつかの仕事の退職理由があります。志望動機と並んで面接の二大質問ですよね。
このとき、前職の愚痴や文句しか出てこないと面接官の印象を下げるのでNG。面接はアピールの場なのでネガティブな話メインで進めるのは良くないです。
ネガティブな話で終わらずポジティブな話につなげる「ストーリー」仕立てが大切になるので、以下参考に自分のストーリーを考えましょう。
- 人間関係が悪い:例)安心できる環境で仕事に集中したい
- 管理者のパワハラ:例)安心できる環境でのびのび仕事がしたい
- サービス残業:例)お仕事の中身に集中できるようにきちんとした会社に移りたい
- 仕事に満足したから:例)新しいことを覚えてスキルを伸ばしたり仕事の幅を広げたい
- 契約満了
契約満了は一見聞こえがいいかもですが、こればかりだと逆に面接官には「面接慣れしてる」という悪い意味で適当な印象を与える場合があります。
契約満了自体は本当だとしても「なぜ契約延長せずに職を転々としているのか」という趣旨の質問が返ってくる可能性があるので、準備はしておいた方がいいですね。
そうでなければ「この人はまた契約満了ですぐいなくなってしまうのかな」と思わせてしまうので。
3)PCスキル
コールセンターではほぼすべてのお仕事でパソコンを使うことになります。
ただ、特別高いスキルを求められるわけではありません。実際求められるレベルは業務によってもかなり差があります。
多くの面接では、PCスキルをタイピングテストで計測する場合が多いですね。
1分間で何文字タイピングできるかという感じのものです。
事前に練習するなら「Eタイピング」
Web上に多くのタイピングサイトがあるので、PCを持っていて事前に練習しておきたい人は「Eタイピング」というサイトが手軽で使いやすいです。
EタイピングはS〜Eのランクでレベルが分けられます。どれくらいのレベルだとコールセンターの面接で安心できるのか、以下のような感じになっています。
- レベルC以上:基本的に問題なし
- レベルD:業務次第。テクニカルサポートなどパソコン操作の基準が高い業務は避けたい。
- レベルE:やや厳しいがパソコン操作の基準が低い業務なら希望あり。
レベルEはやや厳しめですが、Eタイピングで数日練習すればレベルDに上がるのはそれほど難しくありません。
何度か練習して慣れることが大切なので、タイピングに不安がある人は少しでも事前に練習しておくことをオススメします。
4)コミュニケーション能力
面接で質問されることへの回答の仕方を見られています。
具体的に、以下のようなものが面接では減点対象となるので気をつけましょう。
- 話の組み立てが悪く二転三転する
- 話が噛み合わず的外れ
- まわりくどくて何が言いたいかよくわからない
- 声が小さすぎる
- ぼそぼそしゃべる
- 目を合わせて話さない
- 相手の話に被せてしゃべりだす
面接では丁寧すぎる回答は不要なので、あまり気負わず適度にリラックスして臨みましょう。
ひとつひとつを長々と答えるのではなく、むしろ質問されたことに対してシンプル、簡潔にテンポ良く回答しましょう。会話のキャッチボールです。
コツは結論ファースト。
「○○○○です。なぜなら、△△△△だからです。」のように結論から入り、その後に理由を添えるように話すと面接官にわかりやすく、好印象ですよ!
5)メンタル
もし応募している仕事が「難しいお仕事」である場合は、精神的に弱すぎないか、粘り強さがあるかなども見られることがあります。
新人研修から業務習得したり、いざデビューしてひとり立ちしていく中で、良いことばかりではなく苦戦することもあると思います。
たとえば、よくある新人のつまづきポイントはこの2つが王道です。
- 業務知識がなかなか覚えられない
- クレーム対応が難しい
ちなみに、クレーム対応については業務によってピンキリで、頻度や負荷はそのお仕事によって全然違いますね。
もし「業務は覚えることがたくさんありますけど大丈夫ですか?」とか「このお仕事はクレーム対応が結構ありますけど大丈夫ですか?」といったことを面接官から聞かれた場合は、次のような要素を入れて回答できると良いでしょう。
- 粘り強く対応していけると思う理由(就業姿勢、ストレス耐性、過去のエピソードなど)
- ストレスが溜まっても発散できる自分なりの気分転換の仕方を持っていること
そして、これらを踏まえた回答例がこちら。


どちらの場合も先ほど説明した「結論ファースト」から入っていますね。
まず「大丈夫です!」から入りつつ、大丈夫と思う自分なりの根拠をシンプルに答えています。
ぜひ参考にしてみてください。
6)マナー
コールセンターは多くの人と一緒に働く職場です。なので、TPOに応じた行動や振る舞いができるかどうかは大切ですね。
集団のルールや規律を乱してしまうような人はコールセンターにとって採用したくないので、きちんと職場に適応してくれそうな人を見極めようとしています。
具体的なポイントとしては、次のようなことを守るようにしていきましょう。
- 清潔感のある格好をする
- 強い香水はNG
- 派手すぎるネイルは控える
- 面接日時には10分前までに集合する
- 面接官や社員の方に目を見て挨拶する
- 相手の目を見て話す
- ラフすぎる服装をしない(綺麗め推奨)
- 他の候補者と無駄な私語をしない
- 姿勢をまっすぐにして座る
- 面接後はきちんと挨拶とお礼を伝えてから帰る
- 面接官などの指示にはきちんと従う
7)シフト条件
ここまでで面接で見られているコアな部分は説明しましたが、いくらそれらが良くてもシフト条件が募集条件と合っていなければ面接は合格できません。
ときどき、募集要項で書いているシフト条件に合っていないのにお仕事へ応募してくる人がいます。
勤務条件が合わなければ普通に採用できないですし「この人は募集条件をきちんと読んで理解していないな」という印象になるので、一発アウトになり得ます。
具体的には、次のようなポイントを見直して、募集要項と条件が合っているか事前に確認するようにしましょう。
- 最短でいつから勤務開始可能か
- 週何日の勤務が可能か
- 何時から何時までの何時間勤務可能か
- 週何時間または月何時間くらいの勤務希望か
- 固定休を希望する曜日はあるか
- 土日祝の勤務は可能か
- 研修期間中にどうしても出勤できない日はあるか
派遣のお仕事なら面接なしで就業できる
以上、コールセンターの面接で必要な対策についてまとめてみました。ポイントをおさえて、面接の準備を進めてください。
ただ、これまで説明してきたことを覆すような話になりますが・・・実は派遣のお仕事であれば面接なしでコールセンターのお仕事に就くことができちゃうんです。
なのでぶっちゃけ面接に何度も落ちてしまうとか、面接に自信のない人は派遣のお仕事を選んだ方が断然手っ取り早いんですよね。
なぜ派遣のお仕事なら面接がないのか。その理由を説明しますね。
面接なしで就業できる理由
知らない人も多いと思いますが、派遣のお仕事の場合、むしろ派遣先となるコールセンターは事前に採用面接してはいけないルールになっているんです。
こちらは厚生労働省の公式資料から引用したものです。
派遣社員を雇うのは、派遣元会社です。面接を実施して、採用の可否を決めるのも、派遣元会社であり、派遣法では、事前面接等の実施に関して、規制を設けています。
まず、派遣法第 26 条第7項では、「派遣先は、(紹介予定派遣を除き)派遣労働者を特定することを目的とする行為をしないように努めなければならない」と規定しています。
また、「派遣先が講ずべき措置に関する指針」では、「特定目的行為の禁止」という項を設け、「事前面接、履歴書送付、若年者限定など派遣労働者の特定目的行為を行わないこと」と定めています。
要するに、コールセンターがやっていけないのは次のようなこととされています。
- 事前面接
- 事前テスト
- 事前に個人を特定できる情報を入手
- 履歴書を提出させる
- 若年者に年齢制限する

ちなみに、引用文に「面接を実施して、採用の可否を決めるのも、派遣元会社であり」とありますが、派遣元の派遣会社がするのは実質採用面接というよりも、それぞれの希望や適性に合ったお仕事を紹介するためのヒアリング面談や登録会ですね。いわゆる面接とは実質違います。
なので、結論、面接が嫌だなと思う人は派遣のお仕事でコールセンターに就業することを僕は強くオススメしています。
まとめ:本記事で予習すればコールセンターの面接合格は間違いなし
以上、コールセンターの面接で落ちる方向けのチェックポイントと対策について解説してきました。
本記事の内容で復習してから臨めば、コールセンターの面接通過率もグッと上がりますよ!
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