上司と合わない…もう限界!そんな時の対処法と注意点を解説

  • 職場の上司が苦手
  • 上司とソリが合わないのはなぜだろう
  • うまく対処していくためにはどうしたら良いだろう

こういった悩みに答えます。

職場の人間関係、特に上司が苦手で悩んでいる人は多いですよね。

本記事では、上司と合わないよくある理由や、苦手な上司との立ち回り方について解説していきます。

この記事を書いた人

つと
  • 国家資格キャリアコンサルタント
  • 東証一部上場企業のマネージャー職
  • 1,000人以上の採用、育成の実績あり
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合わない上司に悩んだことのある人は8割以上

誰もがみんな仕事は気持ちよくしたいし、自分の力を発揮して会社に貢献したいですよね。そのために、職場の人間関係はとても大切です。

しかし、残念ながら「職場の上司が合わない」「上司が苦手」と感じたことがあるという人は全体の8割以上であるという調査があります。

実際のところ、馬の合う上司と一緒に仕事をしている人の方が少ないのかもしれません。

上司が合わないと感じる理由5選

上司と馬が合わない、苦手だと感じるよくある5つの理由について解説していきます。自分に当てはまるかチェックしてみてください。

当てはまる数が多いほど、普段仕事で感じているストレスは大きいといえます。

パワハラ体質

パワハラ防止法が施行され、徐々にパワハラ上司の数は減ってきているようですが、実際のところ撲滅されるまでには至っていません。

気分屋で感情が抑えられず、気に入らないことが起きると大声で怒鳴り散らしたり、机を叩く蹴る、物を投げつける…

口が悪く日常的にビジネス感に欠ける言葉遣いをしたり、みんなの見ている前でミスを怒ったり…

このような上司がいると、部下は常にビクビクして上司の顔色を伺いながら仕事をすることになり、メンタルが非常に消耗します。

しかし、当の上司は自分がパワハラをしていることに気づいてすらいない場合や、むしろ「指導」「育成」と思って良かれと思ってやっている場合もあり、なかなか改善が難しいことがほとんどです。

パワハラ上司のさらに上も、パワハラ上司の扱いに困っておりコントロールしきれないケースもあります。

自分のやり方以外認めない

ある程度出世している上司は自分のやり方こそが正しいと思い固執している場合があります。

しかし、仕事のスタイルは人それぞれであり、いろんなやり方や考え方があって当たり前。

上司がやり方を押し付けるということは、部下は上司のやり方に当てはめることしかできず思考停止になります。

本来、さまざまなやり方や考え方に触れながら学んだり、自分で考えながら仕事をこなし、その過程で成功や失敗を繰り返し成長していくもの。

上司のやり方を強要されることは部署として一定の成果は出るかもしれませんが、そういった部下の成長機会が奪われるため、育成の観点では疑問符が付きますね。

尊敬できないのに上から目線

会社の上司は必ずしもみんなスキルがあって尊敬できる人とは限りません。上司がここまで出世したのもいろいろな背景があります。

しかし、部下が上司の言うことを聞くときというのは、上司が尊敬できたり上司の言うことがおおむね正しいことがわかっているから。

スキルがあったり判断が必ずしも正しいとは限らない上司が立場だけで上から物を言うと、どうしても部下としては腹が立ってしまうものですよね。

絡みづらい

仕事をスムーズに進める上で、コミュニケーションの取りやすさは非常に大切です。

優秀な上司であれば部下が困っていることはないか、モチベーションを保てているかなどいつも気にしてフォローします。

しかし、一方で部下から声がかけにくい、どのように接すれば良いかわからない、共感してもらえないなど、コミュニケーション力の不足した上司が存在することも事実。

上司がいつも忙しそうにしているのも、仕事の質問や相談をしにくくさせるため、部下から見ると接しにくいと感じてしまいます。

もしくは、会話をするといつも噛み合わなくて、余計なことを言われたり、的外れな回答がきたり、何かとイライラする羽目になるという声もあります。

相性が合わない

ハラスメントやその他の目立った問題があるわけではないが、何となく性格的に合わないというパターンもありますね。

例えば、上司が良かれと思って優しく接したつもりが、部下から見ると余計なお世話で放っておいてほしいと感じる場合があります。

伸び伸び自由に仕事をしたい部下に対して、上司が細かくマイクロマネジメントしてくる場合も、部下としては信用されてない、窮屈だなどと感じてイライラしますよね。

小さなすれ違いでも、日々のことになると積み重なって大きなストレスになるものです。相性の問題もバカになりません。

上司と合わないときに振り返るべきこと

苦手な上司がいると余計に気を遣ったりイライラしたり、気持ちが落ち着かないですよね。

しかし、上司の問題だけで片付けるのではなく、共存していくために自分にできることは本当にもう何もないかを考えることは大切です。

なぜ上司と合わないのか、もう少し踏み込んで考えてみましょう。

自分にも問題はなかったのか?

自分にも上司との接し方や態度、働き方に問題がなかったかどうか振り返りましょう。

例えば、無意識のうちにでも、上司に対する苦手意識から一方的に顔や態度に出していなかったか。

挨拶をしなかったり、他に何か失礼に思われることをしなかったか。

頼まれたことや指示に対応しなかったり、期限を遅れることが続いたりしなかったか。報告をきちんとしていたか。

世代によっても基本的な仕事の取り組み方や考え方が異なることも多いですね。

上司側の視点から見て、何か自分に至らない点がなかったか。一度考えてみましょう。

上司の視点で考えてみよう

人は立場によってものの見方や考え方が変わります。その人の立場になってみないとわからないことも多いのです。

上司と部下とでは役割が異なり、会社で求められることが違います。

上司の視点から、上司の言葉や行動についてその背景や理由を考えてみると、上司の言動も少しは理解ができるかもしれません。

その背景に自分の問題もあるのであれば、自分の言動も改めて歩み寄りの姿勢を示しましょう。

ストレスを溜めない上司との接し方

とはいえ、苦手な人のことを考えること自体が苦痛だというのもわかります。

苦手な上司に無理に合わせるというよりは、ストレスを低減できるような上手な接し方を心がけましょう。

以下、ストレスを溜めない2つの接し方です。

仕事として割り切ろう

上司は家族でも恋人でも友達でもなく、単なる仕事上の付き合いでしかありません。

上司に理想を期待せずに、仕事を一緒にするだけの関係性だと割り切れば、気にせずスルーできることも増えてきます。

上司の仕事をうまくいかせるための一種のプレイだと思って、上司視点から求められている自分を演じてみるのもひとつ。

それで組織の仕事がうまくいき、自分の評価も上がるのであればそれも「あり」かもです。

一定の距離を保とう

もしくは、あまり接近しすぎずに一定の距離を保つ方法もあります。苦手な人と必要以上に関わる必要はありません。

言われたこと、指示されたこと、頼まれたことなどはきちんと対応しましょう。進捗や完了の報告も合わせると安心してもらえます。

仕事に支障のない範囲内でうまく距離を取り、必要最低限の関わりだけを持つようにしましょう。

メンタル不調には要注意

上司との関係性がストレスで、仕事のことを考えると吐き気がしたり、突然涙が出たりと悩んでいる人は少なくありません。

共存していく努力は大切ですが、我慢しすぎてキャパオーバーになると、鬱病や適応障害などのメンタル不調になります。

メンタル不調になると回復に長期間かかりますし、完全には復活できない場合もあります。

あまりにツラくて上司との問題が解決できる見込みがなく、気持ちの限界を感じるならば、無理のしすぎは禁物。

限界が来る前にうまくストレス発散したり、ストレス源から離れることを考えましょう。

自分のストレス解消法を持とう

まず大切なのは自分のストレス解消法を持つことです。ストレス解消法は人それぞれ。

趣味がある人は趣味を。自然の中を歩いたり、温泉やマッサージなどで癒されるのも良いですね。

体を動かして汗をかいたり、カラオケで大きな声を出すのも良いかもしれません。

特に何も趣味がないという人には読書や映画を楽しむのがオススメ。日常を忘れて本や映画の世界に没頭できますよ。

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限界が来る前に社内異動を希望しよう

ストレス解消するにはストレス源から離れることがとても有効です。

関係改善の努力をしても限界があるなら、ストレス源から離れるために社内異動を希望しましょう。

社内異動を希望する時は上司、またはもう一つ上の上司や人事部に申し出ることになります。

申し出しやすい相手を選んで社内異動の希望を伝えましょう。

最終手段は転職。限界が来る前にリスクヘッジを!

ここまでで苦手な上司の特徴や、苦手な上司との接し方、立ち回り方などを解説してきました。

ストレス緩和して今の職場で続けていくためのヒントになれば嬉しいです。

ただ、上述した通り、限界を超えて頑張りすぎるのはリスクがあります。努力をしてもどうにもならないことはあるので、それ自体は悪いことではありません。

一番安全なのはキャパオーバーになる前に、転職エージェントの無料相談を利用したり、転職サイトに登録だけしてスカウト機能などで求人情報を集めておくことです。

いつでも転職できる準備をしていると気持ちの余裕が生まれ、結果的に今の職場のまま立ち直れることもありますし、今よりも良い職場が見つかって転職するのもひとつです。

一番危険なのは何もしないままキャパオーバーになった時に、転職する気力も体力もなく、なす術なしでメンタル不調におちいること。

自分を守るためにも、キャパオーバーになりそうだと感じたら、事前に転職を視野に準備しておくことがとても大切ですよ。