仕事の意欲がなくなった!理由と今後の仕事の向き合い方4選

  • やりたくない仕事のモチベーションが上がらない…
  • でも、生活のためにやらないといけないし…
  • どのようにモチベーションを維持していけばいいんだろう

好きな仕事だけして生きていきたいけど、現実には好きではない仕事も存在します。

しかし、自分の許容範囲を超えるほど好きではない仕事ばかりになってしまうと、仕事のモチベーションが下がり、成果をあげるのも難しくなりますね。

本記事では、好きではない仕事との向き合い方やモチベーションの保ち方について解説していきます。

この記事を書いた人

つと
  • 国家資格キャリアコンサルタント
  • 東証一部上場企業のマネージャー職
  • 1,000人以上の採用、育成の実績あり

仕事の意欲を失うよくある5つの理由

仕事のモチベーションを保つ方法を考える前に、自分はどんなことによって仕事のやる気を無くしやすいのか、理由を考えることがまず大切です。

ここでは、仕事のやる気を失うよくある理由を5つ挙げてみます。

1)個人と仕事のミスマッチ

自分の仕事のスタイルや目指したい方向性と、会社から求められることにミスマッチがあると、仕事のモチベーションは下がります。

例えば、ひとつひとつの仕事にじっくり向き合い100%の出来を目指したいタイプの人が、スピード重視でテンポ良く仕事をこなすことを求められる仕事を担当すると、自分の力が発揮できず「向いてないかも」と落ち込み、やりたくないと思う原因になります。

もしくは、一人で黙々と作業するのが好きなタイプの人が、大勢をまとめたり、他部署と調整がメインの仕事をすると、ストレスが溜まります。

2)仕事の意義が感じられない

自分がその仕事をすることでどのような意義があるのかは、仕事を前向きに捉える上でとても大切な要素です。

例えば、まわりから見て身体的、精神的にキツそうな仕事でも、やりがいを感じることができれば仕事のモチベーションを保つことができます。

逆に、どれだけ楽な仕事だったとしても、そこに仕事のやりがいを見出せなければ「自分でなくてもいい仕事」と感じ、やる気は無くなっていくでしょう。

3)プライベートに問題がある

仕事は悲惨だけどプライベートは絶好調だったり、プライベートは悲惨だけど仕事は絶好調ということはほとんど無いでしょう。

それほどプライベートは仕事面にも強く影響するということです。

仕事が趣味だという人もいますが、気づかないうちに仕事のストレスは溜まるもの。

仕事以外の時間でしっかり休息したり、気分転換することで、仕事に向き合う活力が維持されます。

家庭や恋愛のトラブル、金銭トラブルなどを抱えている場合も強いストレスを抱えており、仕事中にも頭の中をよぎるなど集中力を欠くため、仕事のモチベーションを保つことは難しくなるでしょう。

4)環境や待遇に不満がある

自分のやりたい仕事内容であっても、職場環境や待遇に不満があると、仕事のやる気は低下します。

仕事はひとりで完結することはほぼ無く、まわりとの人間関係の上に成り立ちます。

人間関係の不満は退職理由のトップであるように、職場環境がモチベーションに影響を与えるのは明らか。

収入面で納得がいかない場合も、仕事を前向きに取り組むことは難しいですね。

5)自分に自信が持てない

一生懸命仕事に取り組んだとしても、うまく成果があげられないと自信を失います。

自分は向いてない、会社に貢献できてない、まわりのように成長できていないなど、不安が大きくなったり申し訳なさを感じるようになります。

一度ネガティブ思考になると簡単に抜け出せず、モチベーションを維持できなくなります。

意欲がなくなった仕事と向き合う4つの方法

好きではない仕事を我慢してやるのは苦痛ですよね。

少しでも前向きになれるように、ここでは4つのポイントについて解説していきます。

1)仕事の意義を考える

目の前の仕事を単に作業として捉えるのではなく、自分の仕事がもつ社会的な意義や役割について考えてみましょう。

それによって誰がどんなことで喜ぶことになるのか想像すれば仕事のやりがいを見つけることができるかもしれません。

仮に自分の仕事に社会的意義や必要性を全く感じられない場合、その仕事は本当に必要な仕事ではない可能性が高いので、逆にその仕事を無くして業務効率化できないか上司に提案してみるのも良いでしょう。

2)プライベートの整理

プライベートに問題を抱えていると、仕事のモチベーションを維持できなくなるため、プライベートの問題を整理することが大切です。

人間関係や金銭関係など抱えているトラブルがあればできるだけ早く解決できるように努めましょう。

そして、しっかり休息や気分転換の時間を確保し、リフレッシュすることで、仕事への活力が生まれます。

3)環境や待遇について相談する

職場環境や待遇などへの不満が大きい場合は、不満解消に向けて上長に相談してみましょう。

すぐに解決できるとは限りませんが、従業員の不満を会社側が把握していない場合もあります。

そのため、まずは個別か定期面談などの機会を利用して、今感じている不満を上長に伝えて相談すると良いでしょう。

4)嫌な仕事は拒否する

あまりに気の乗らない仕事に関しては頼まれても拒否するというのも場合によっては「あり」です。

ただ、感情だけで拒否するのではなく、「必要性が理解できない」「他にも多数仕事を抱えており余裕がない」など理由も添えて拒否するようにしましょう。

本当に必要性が感じられない仕事についてはいきなりストップしてしまい、実際に影響があるか見てみるのもオススメです。

意外と誰もきちんと見ておらず、ストップしても何の影響もない仕事は結構あるものです。

意欲のなくなった仕事で得られるメリット

やる気の起きない仕事はなかなか前向きに捉えることが難しいですが、全てが悪いことばかりではありません。

例えば、一定期間続けることで新しいスキルが身に付き、仕事の幅も広がります。

今は気持ちが乗らなくても、将来のキャリアアップにつながる可能性が高まるので、今の会社で昇進や昇給できたり、別の会社により良い条件で転職できるかも。

今はそのための投資だと思えば、もう少し頑張る気持ちになれるかもしれませんね。

意欲のなくなった仕事で自滅しないために必要なこと

やる気の起きない仕事を我慢して続けるほど、体やメンタルの不調を引き起こすリスクが高まります。

自分を追い詰めすぎないために重要な3つのポイントを解説していきます。

1)潮時を見極める

やる気の起きない仕事に対して、どのようにすればモチベーションを維持できるか、まずはきちんと向き合って考えることが大切です。

しかし、どう考えてもモチベーションの回復が難しい場合は、必ずしも無理に続けることが正しいとは言えません。

自分の興味関心や特性が仕事とマッチしていないのであれば、潮時と判断して転職もひとつの選択肢として検討しても良いでしょう。

2)「石の上にも三年」は古い

昔は「石の上にも三年」といって、どんなに辛くても辛抱していれば、やがて何らかの変化があって好転するという言葉がありました。

しかし、インターネット社会となった今日ではむしろ「時は金なり」であり、何の根拠もなしにただ耐えるだけというのはまさに「思考停止」です。

変わるきっかけやチャンスは沢山転がっているので、貴重な時間を無駄にしないためにも、今の仕事を続けながら転職の情報収集もすると良いでしょう。

3)転職は今や当たり前

昔は終身雇用や年功序列といった制度があり、ひとつの会社に勤め上げることがキャリアアップの最も効率的なやり方でした。

しかし、完全実力主義、成果主義の今日では、ひとつの会社に勤めていてもキャリアアップや年収アップの機会は少なくなりました。

つまり、現在は転職によってキャリアアップや年収アップを実現するのが最も簡単で手っ取り早い方法だと言えるでしょう。

そのため、転職にマイナスイメージを持つのはもったいない。ポジティブに捉えましょう。

まずは転職サービスに登録することが第一歩

今の会社で明るい将来が見えない場合は、いつでも転職できるという選択肢を常に持っていることが大切です。

そうすることで、ある意味吹っ切れて、あまり深く悩まなくなるということもあります。

リクルート系の転職サイトや転職エージェントなら安心安全で無料なので、未登録の方はまずは登録だけでもしておきましょう。

転職は今すぐでなくても良いですし、むしろ長い目線で捉えましょう。

生活の問題もあるので、必ず転職先が決まってから、現職に退職交渉を開始するようにしてください。

転職したい時にすぐに良い求人が見つかるわけではないので、気が向いたときにチラチラ求人情報をチェックして、興味のある求人が見つかった時に応募してみるのが良いでしょう。

そのためにも、まずは一気に基本情報の登録だけでも数分で済ませてしまいましょう。