
- 仕事に行こうとすると吐き気がする。
- 仕事に行きたくなくて体が動かない。生理的に受け付けない。
- なぜか急に涙が出てくる。
こういった悩みに答えます。
僕も経験したことがありますが、このような状況でまず一番大切なのは、一旦きちんと休むことです。
無理することではありません。
今目の前の「本当に会社に行きたくなくて仕方がない」という感情は「このままではいけない」という心のサインなのです。
こういったサインを見逃さず正しく対処することで、近い将来潰されそうになっていた自分を守り、むしろ人生をより良い方向へ軌道修正することができるのです。
本記事では、あなたが心のサインにしっかり気づき、適切に対処していくために必要なことを解説していきます。
ちなみに、この記事を書いている僕は、公務員を退職してからコールセンターのバイトを経て、超有名外資系企業(GAFA)や東証一部上場企業などを正社員として渡り歩いてきた転職の猛者です。
良くも悪くも沢山の企業や職場を経験してきた中で、成功と挫折を繰り返し、メンタルの浮き沈みとも付き合ってきました。
また、日々こういった悩みに有料で相談に乗っている国家資格キャリアコンサルタントでもあります。
こういった僕が、詳しく解説していきます。
悩みの解決は無理せず休むことです
まず自分自身に自問してほしいのが「あなたは仕事を休んではいけないと勝手に思い込んでいませんか?」ということです。
多くの方は、無意識的に「休んではいけない」と思い込んでいるはずです。
でもね、朝起きて生理的に体が受け付けないほど「会社に行きたくなくてしかたない」とか、吐き気がするとか、涙が出るとか、そういうのって明らかに異常事態ですよ。普通じゃない。
これはもう相当心を病んでる証拠であり、ズル休みやサボりとはわけが違うんですね。
一度この状態になると、無理し続けることは逆効果。そのうち頭痛・腹痛、帯状疱疹、円形脱毛症など体に出たり、メンタル不調で鬱病になり、最終的にあなた自身が壊れてしまいます。
そうなる前に休むことが何より大事なんです。
ただし、勝手に無断欠勤や音信不通になるのは良くないので、職場に連絡した上で休むようにしてくださいね。
心身を壊すサインを見逃さないで
先ほど触れた内容をもう一度振り返ってみると……
- 会社に行こうとすると体が動かなくなる。生理的に拒否反応、鬱々する。
- 仕事に行こうと考えると吐き気がする。
- なぜか涙が出てくる。
こういうのって、あなた自身の中から発せられている立派なSOSサインなんですよね。
ここで変に真面目すぎて過剰な責任感で頑張りすぎようとすると、知らずしらずのうちにキャパオーバーとなり、気づいたときには鬱病になっていることも珍しくありません。
残念なことに、僕は何度もそういう犠牲者を見てきました。
そして、本当に怖いことですが、一度鬱病になると完全復活するとは限らないし、日常生活を取り戻すほど回復するにしても何か月、何年と長い時間がかかります。
しかし、そうなっても会社は一切責任を取ってくれません。
会社のために真面目に責任感をもって頑張った結果がそれですよ。皮肉なものですよね。
結局のところ、自分を守るのは自分だけ。
自分のキャパ以上のことはしてはいけないんです。
なので、自分で「キャパオーバーかも」と思ったら無理を続けず一旦休むようにしてください。
こんな思い込みありませんか?
とはいっても、今までそうしてこなかったのに急に会社を休む……。なかなか踏ん切りがつかないことも事実ありますよね。
(それができていたら、最初からここまで悩まないですよね)
例えば「会社を休みたいのに休めない」と考える代表的な理由がこの2つです。
- 上司からのパワハラやプレッシャーが怖くて休めない
- 同僚や仲間に迷惑をかけるのが怖くて休めない
上司からのパワハラやプレッシャーが怖くて休めない
こういう高圧的な言動をよくする上司というのは、会社の人材よりも会社の利益を優先しています。
つまり、部下を「人」じゃなくて「駒」として見ているんです。
結局のところ、業務がまわりさえすればあなたじゃなくても良いと思われているのだから、自分が壊れるリスクを負ってまでそこで頑張り続ける必要はないんです。
人を大切にしない企業、必要なことも相談できない職場に未来はありません。
変わるべきはあなたではなく、会社側です。
だから、自分が壊れる前に、勇気を出して休む決断をしましょう。
それすらも許してくれない会社であれば見切りをつけるべきです。世の中もっとホワイトな職場は沢山あるんですから。
同僚や仲間に迷惑をかけるのが怖くて休めない
過去の僕も同じだったんですが、この手の心配をする人は自意識過剰ですね。
自分がいないと現場がまわらないと思っているかもしれません。
しかし、実際それはないです。
必ず代わりはいて(もしくは代わりを作れて)、一人や二人いなくてもちゃんとまわるようになっています。
それが企業というもの。
ただ、仮に本当にあなたが休んだだけで業務がまわらないのだとしたら、正直そんな環境にずっといるのしんどくないですか?
ハムスターが回し車でカラコロカラコロ永遠に走り回っているのと似ています。
そんな職場にいたら一生余裕がない人生になりますよ。
あなたが勇気を持って一旦休むことで、むしろ会社に気づかせてあげるべき。
一人に頼らなくてもきちんと業務がまわる仕組み、一人が休んでも業務がまわるリスク管理ができるよう体制を整えることが今あなたの会社が早急にするべきことなんです。
あなたはあなた自身を大切にする権利が絶対的にあるんです。
どうかそれを忘れないでほしい。
トラブルは素晴らしいチャンス
大事なので繰り返しますが、どうしようもないくらい仕事に行けない時は、まずは休みましょう。
そうすれば、気力や体力が回復して、また動く余裕が出てきます。
そして、休みながら、本来自分が何のために仕事をしているのかよく考えてみてください。原点回帰です。
仕事はあくまで手段であるはずです。仕事が目的ではない。
僕たちは働くために生きるのではなく、生きるために働く。それも幸せに生きるため。
今は最悪な状況かもしれませんが、これを機に改めて自分と向き合うことで、実はよりよい人生に軌道修正できるチャンスを今つかんでいるんです。
生きていれば必ず嫌な問題にぶち当たります。それ自体は人生だから仕方のないこと。みんな同じ。
ただ、過去を変えることはできませんが、これからの未来は変えられます。
そして、まぎれもなく、未来を変えるのは今あなたが取る行動です。
- この先どんな人生にしたいのか
- 今の仕事を続けていて自分は幸せになれるのか
- 今の仕事で何を得たいのか
- 今の仕事で犠牲になっていることはあるか
- 自分の長所はどんなことで、どのような環境や方法で発揮できるのか
少し休んで、ちょっとでも余裕が出てきたら、ぜひこういったことを振り返って考えてみてください。
人生変わるチャンスになるかもしれません。
特に、①と⑤はとても大切です。
例えば、⑤に関してはリクナビNEXTの「グッドポイント診断」という自己診断ツールがネット上で無料でできるので大きな助けになります。
手軽にできるので、自己分析があまりできていない人やそういうのが得意でない人は参考にしてみてください。
リクナビNEXTの「グッドポイント診断」について、内容や手順など詳細を知りたい人はこちらの記事も参考になります。
また、正直、今の会社にはずっといないだろうな、辞めるのも時間の問題だなと少しでも感じているのであれば、こちらの記事も参考になります。
たったひとつのことで今後の人生変わりますので。