
- コールセンターのバイトに興味があるけど、自分にもできるだろうか。
- 向いていない人の性格や特徴は?
- 実際にやってみて向いていなかったらどうしよう。
こういった疑問に答えます。
この記事を書いている僕は、コールセンター業界で15年の経験を持つマネージャーです。
何千人もの直雇用スタッフや派遣スタッフの採用、育成、定着に関わり、センター運営をしてきた専門家です。
こういった僕が、詳しく解説していきます。
コールセンターのバイトに向いていない人の性格・特徴5選
まずは、コールセンターのバイトに向いていない人の性格や特徴について紹介していきます。
- 自己主張が強すぎる(柔軟性が弱い)
- 頭の中で考えすぎる
- 繊細すぎる(感受性が豊かで感情移入をしすぎる)
- ストレスを溜めやすい(ストレス解消が上手くない)
- 人と話すことが苦手
スキル面は研修や実務で習得していけるので、それよりも性格面の方が重要ですね。
これらについてひとつずつ見ていきます。
①自己主張が強すぎる(柔軟性、素直さが無い)
コールセンターに限らずですが、自分のやり方や過去のやり方に固執する人は難しいです。
管理者のアドバイスを素直に受け入れられず自己流に走ると、多くの場合、良い仕事ができずお客さんや管理者に迷惑をかけます。
②頭の中で考えすぎる
マジメすぎる人は「ああなったらどうしよう」「こうなったらどうしよう」と起こってもいないことを次々と心配して、タラレバで延々と悩みます。
管理者のアドバイスを受けても、「でもこうなったら?」とまた別のタラレバになるため質疑が終わらず、お客さんを待たせます。
③繊細すぎる(感受性が豊かで感情移入しすぎる)
特にインバウンド業務ではお客さんに理不尽なことを言われることがあります。
それに対して毎回真に受けすぎると精神的にしんどいので、軽く受け流すスルースキルも必要です。ほどよい適当さは大切。
④ストレスを溜めやすい(ストレス解消が上手くない)
毎日沢山のお客さんと電話で話していると、嫌なお客さんに遭遇して、イラっときてしまうことがあります。
気持ちの切り替えが苦手だったり、いつまでも引きずってしまう性格だと、気持ち的にしんどくなり、お客さんのことを考える余裕がなくなります。
⑤人と話すことが苦手
お客さんに満足してもらう対応をすることや(インバウンド)、喜んでもらえる商品やサービスを案内すること(アウトバウンド)がコールセンターの仕事。
相手のテンポに合わせて聴いたり話すこと、意思疎通を適切にすることができないと仕事をうまく進めることが難しくなります。
自分の弱点を自覚できていれば問題ない
実際のところ、「向いていない」の一般的な特徴に当てはまったとしても、難易度の高すぎる業務を選ばない限り、実は仕事自体は結構できてしまいます。
一番最悪なのは弱点があることではなく、弱点が何かを自覚していないこと。
弱点を自覚していなければ、何を改善すれば良いのかわからず成長できません。ただ単純に時間と労力を切り売りするだけの仕事になってしまいます。
当たり前ですが、どうせ貴重な時間と労力を費やして働くのであれば、自分の成長につながることをする方が人生にとって大いにプラスになります。
なので繰り返しますが、弱点である「向いていない要素」を自覚しているのであれば、そこに気を付けながら仕事をすれば良いだけです。
大切なのは自分の弱点に合わせた仕事選び
このように、コールセンターのバイトは、仮に「向いていない」と言われる要素があったとしても、仕事自体はできるのです。
そこで大切になってくるのは、自分の特性に合わせた仕事選びをすること。
向いていない要素があるからコールセンターのバイトをしないという思考停止ではなく、自分には弱点があるかもしれないが、それでもしっかりやっていけるコールセンター業務を選ぶことが何より大切なんですね。
たとえば、先ほどのトップ5に当てはめるとこんな感じです。
①自己主張が強すぎる(柔軟性が弱い)
自己主張が強いということは、大切なところで押しの強さを発揮できるということ。
それは、アウトバウンド業務なら逆に強みになります。
また、アウトバウンド業務ならインバウンド業務と比べて業務がシンプルなので、柔軟性が弱くても影響は小さいです。
②頭の中で考えすぎる
業務内容が多岐に渡っていたり、マニュアルでカバーできないイレギュラーが多い業務では、タラレバで沢山のことを頭の中で考えがちになります。
その点、アウトバウンド業務は基本的にスクリプト(台本)を読むだけのシンプルな業務なので、この弱点の影響はほぼありません。
もしくは、インバウンドでも難易度の低いシンプルな業務を選ぶことでも十分解決することができます。
業務がシンプルかどうかの見極めは自分で職探ししてもわからないので、派遣会社を通じて探すのがオススメですね。
③繊細すぎる(感受性が豊かで感情移入しすぎる)
お客さんの理不尽な発言などに心が傷つきやすいのはどちらかというとインバウンド業務です。
アウトバウンド業務の方が一件一件がアッサリしていて感情移入する場面が少ないので、アウトバウンド業務ではこの弱点の影響がほぼありません。
もしくは、クレームの少ないインバウンド業務でもOKです。
クレームが少ないかどうかの見極めは自分で職探ししてもわからないので、派遣会社を通じて探すのがオススメですね。
④ストレスを溜めやすい(ストレス解消が上手くない)
コールセンターでストレスが溜まるとすれば、その大半はお客さんからのクレームを引いた時です。
そのため、ストレスの解消が上手くできず溜めやすい人は、アウトバウンド業務の方が気持ち的に楽でしょう。
もしくは、クレームの少ないインバウンド業務でもOKです。
クレームが少ないかどうかの見極めは自分で職探ししてもわからないので、派遣会社を通じて探すのがオススメですね。
⑤人と話すことが苦手
お客さんに満足してもらえる対応や案内をするためには、気持ちの良いコミュニケーションが重要です。
そのためには、受容・共感したり、相手のテンポに合わせて会話できることが大切ですね。
もしそういったことが苦手なら、アウトバウンド業務の方が活躍しやすいです。
アウトバウンド業務は基本的にスクリプト(台本)を読むだけなので、インバウンド業務よりも圧倒的に会話の「キャッチボール」が少なくても成り立ちます。
ただ、仕事としてお客さんと話す場合や、対面でなく電話で話す場合は意外といけるという方であれば、インバウンド業務でも問題なく活躍できます。
でも、向いてないならやらない方がいいのでは?
ここまで読んだ方はもしかすると、「向いていないならやらない方がいいのでは?」と思うかもしれません。
それも一理あるかもしれませんが、正解はありません。
なぜなら、実際のところ、やってみなければ分からない部分もあるからです。
当然、やってみたら意外とうまくいくこともあります。普段の生活で、自分の思っている通りにいかないことなんて多々ありますからね。
また、一般的に向いていないと言われるタイプに該当していたとしても、仕事自体はやれます。
必ずしもバリバリ向いている仕事で成績優秀者にならなくても、普通に平均程度の出来で仕事ができれば全く問題ないわけで、それなら十分です。
コールセンターのバイトは高時給でシフトの融通がききやすい魅力的な条件の仕事が多いので、仕事として割り切ってやれれば問題ありません。
実際、やってみて向いていないと思ったら?
また、実際に経験してみた場合に、「やってみたけど実際向いてなかった」と思うかもしれません。
万が一向いてなければ辞めればOK。難しく考える必要はありません。
当たり前ですが、コールセンターのバイトに限らず実際に仕事を経験してみないとわからない。
コールセンターといっても沢山の種類の仕事があるので、仮にひとつがダメでも、コールセンターには他にも沢山仕事があるので、その時はその時で考えましょう。
興味があるならまずは経験してみよう
以上、「コールセンターのバイトが向いていない人」についてまとめてみました。
繰り返し言いますが、大切なのは自分の弱点を踏まえた上で、適切に仕事選びをすること。みんな必ず弱点はありますから。
強みだけを見て何も考えずに仕事選びするよりも、むしろ弱点も踏まえて仕事選びできる方が利口です。
本記事を踏まえた上で、自分に合いそうな仕事を探してみたい方は、以下の関連記事も参考にしてみてくださいね。