キャリアコンサルタントが選ぶオススメ転職エージェントと活用方法を徹底解説

転職活動を成功させる上で非常に重要な役割を果たすのが転職エージェント。

しかし、転職エージェントのサービス内容をよく知らない初心者にとっては、なぜエージェントの活用が重要なのかピンとこない人もいるでしょう。

本記事では、国家資格キャリアコンサルタントがオススメする転職エージェントと活用方法について、初心者にもわかりやすいように解説します。

この記事を書いた人

つと
  • 国家資格キャリアコンサルタント
  • 東証一部上場企業のマネージャー職
  • 1,000人以上の採用、育成の実績あり
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転職エージェントを利用することが極めて重要な理由

転職活動を進めるにあたり、エージェントを利用するのとしないのとでは、効率や成功率が大きく変わってきます。

まずは、そのサービス内容や仕組みについて知りましょう。

転職活動全般の支援が受けられる

Webから会員登録するだけで、担当者(キャリアアドバイザー)から転職活動に関するサポートを受けられます。

転職活動に関するサポートとは、具体的には以下のようなものです。

  • 転職活動についての相談
  • 経験や希望にマッチする求人の紹介
  • Webサイトには掲載されていない非公開求人の紹介
  • 自己分析の手伝い
  • 履歴書や職務経歴書など応募書類の添削
  • 面接の練習
  • 面接日程の調整
  • 選考通過後の待遇交渉や入社日交渉

また、エージェントが過去に別の応募者をサポートしたことのある企業に関しては、面接で聞かれたことのリストを共有してもらえます。

ある程度決まった質問を面接で使い回している企業は多いので、もらった質問リストからそのまま出ることも多く、非常に強力な武器になります。

利用は完全無料

よほどのオプションを頼まない限り、基本的には転職エージェントは無料で利用することができます。

なぜなら、転職エージェントは相談者からお金をもらうビジネスモデルではなく、採用決定した際に人材紹介料として求人を出している企業側からお金をもらうビジネスモデルになっているためです。

そのため、エージェントを利用する相談者に関しては無料で利用できるので安心してください。

つまり、エージェントと相談者は利害関係が一致しているので、エージェントはとても親身に転職成功に向けたサポートをしてくれます。

転職エージェントを利用しないのは本当に損ですね・・・!

オススメの転職エージェント

ここからは、オススメの転職エージェントを5つの視点から紹介します。

王道で最大手のエージェント

まずは、転職を考えた時に、真っ先に登録しておきたい鉄板の転職エージェントから見ていきます。

リクルートエージェント

筆者もリクルートエージェントを利用して転職成功、年収100万円アップした経験があります。

豊富な求人数と充実したサポートが頼もしく、まず最初に必ず登録しておきたい転職エージェントです。

  • 転職支援実績NO.1
  • 転職支援実績は累計41万1,000名以上(2017年3月期時点)

  • 業界最大級の非公開求人数
  • 一般公開している求人の他、10万件以上の非公開求人を保有

  • 実績豊富なアドバイザー
  • 各業界・各業種に精通したキャリアアドバイザーが求人を厳選紹介

  • 充実した転職サポート
  • 応募書類の添削、独自の分析情報の提供、志望企業への推薦など充実サポート

  • 無料の面接力向上セミナーに参加可能
  • 参加者の80%以上が満足

doda(デューダ)

筆者もdodaには登録していますが、ひとりひとりへのきめ細かい対面でのサポートが充実している印象です。

必要に応じて無料のキャリアカウンセリングもしてくれるので、1人での転職活動が不安という方や、対面でしっかりサポートしてほしい方は、dodaにも登録しておくと心強いでしょう。

  • 応募書類のアドバイス
  • 人事担当者を惹きつける履歴書、職務経歴書を書くための秘訣を丁寧にアドバイス

  • 選考通過を強力に後押し
  • 転職希望者の人柄や優れた特性を推薦状にまとめ、企業へ応募

  • 面接前後のきめ細かいフォロー
  • 面接日程の調整、選考結果のお知らせなど内定までをトータルサポートするとともに、必要に応じてキャリアカウンセリングを実施

公式サイト
doda(デューダ)

パソナキャリア

パソナキャリアはリクルートエージェントやdodaなどと比べて求人数は劣るものの、求人の質に力を入れているエージェントです。

女性の就労支援も重視しており転職支援実績も多数。長期的に活躍していきたい、専門スキルを伸ばしたい、管理職に挑戦したいなど、目指したい働き方を実現できるキャリアパスを一緒に考えてくれます。

  • 親身で丁寧なサポート
  • スキルや経験だけのマッチングではなく、志向性や社風との親和性も含めてマッチした転職先を提案

  • 顧客満足度の高さ
  • 手厚いフォローや親身なサポートをご評価していただき、各種ランキングにもランクイン

  • はじめての転職
  • 面談で来社の方に、転職活動のノウハウがつまったガイドブックをプレゼント

公式サイト
パソナキャリア

20代若手向けのエージェント

ここからは、20代の若手にオススメの転職エージェントを見ていきます。

ハタラクティブ

ハタラクティブが主にサポートしている対象は、フリーター、ニート、既卒者、第二新卒者、その他転職を考えている20代。

強みは「短期間で自分に合った仕事に就ける」ことです。

  • 未経験OKの優良求人
  • 求人の80%以上が正社員未経験でOK!40種類以上の職種と幅広い業界をカバー

  • 自分にあった仕事
  • 豊富な就職支援ノウハウと、リアルな職場の情報共有によるミスマッチの防止

  • 短期間で選考に通過
  • 内定率80.4%と業界最高レベル。最短2週間で内定獲得

公式サイト
ハタラクティブ

IT業界に強いエージェント

次に、成長市場で今後もますます高い需要が続くIT業界の求人を主に取り扱っているエージェントを見ていきます。

レバテックキャリア

レバテックキャリアはサービス利用者数20万人突破、年収アップ率77%という、IT業界で圧倒的な実績を残しているエージェントです。

「ITエンジニアが利用したい転職エージェントNo.1」にも選ばれた、ITエンジニア経験者専門の転職エージェントですね。

  • ハイクラス求人が多数
  • 保有求人7000件以上のうち8割以上が年収600万円以上のハイクラス求人

  • 多角的なエンジニア転職支援
  • 年間3,000回以上の企業ヒアリングで最新の企業情報を常時把握。専門アドバイザーにより、職務経歴書やポートフォリオ作成、技術課題や面接、就労後のフォローまでしっかりサポート

  • 幅広い紹介可能案件
  • 大手IT企業からWeb系企業、スタートアップまで幅広い案件を網羅。

転職エージェントのメリット

ここまで、オススメの転職エージェントを紹介してきました。これらのエージェントを利用することで得られる主なメリットを3つ見ていきます。

キャリアアドバイザーとの相談

転職エージェントを利用する最大のメリットは、キャリアアドバイザーに相談できることです。

転職サイトでは求人検索や応募、日程調整や面接対策などすべて自分ひとりで行わなければなりませんが、転職エージェントの場合はキャリアアドバイザーに相談しながら手厚くサポートをしてもらえます。

転職活動に関する心配や悩みなどある場合も、転職サイトでは相談先がありませんが、転職エージェントの場合はキャリアアドバイザーが親身に相談に乗ってくれるので、安心して落ち着いて転職活動を進めることができます。

非公開求人が多数

転職エージェントのもうひとつの強力なメリットは、非公開求人の紹介です。

幅広い人材が応募してくる公開求人のみでなく、キャリアアドバイザーがフィルタリングした人材に紹介する非公開求人を多数保有しているのです。

管理力や新規事業のリーダーなど重要な役割が非公開求人になっていることが多いので、転職サイトでは見ることのできない求人も、転職エージェントでは見つけられる可能性があります。

応募書類添削や面接対策

履歴書や職務経歴書、面接対策なども転職サイトでは自力で行わなければなりませんが、転職エージェントではこれらについてもしっかりサポートしてくれます。

自己分析や企業研究も自力のみでは限界がありますよね。

転職支援のプロであるキャリアアドバイザーが客観的な目で分析してくれるので、応募書類や面接でのトークもおのずと質が向上します。

転職エージェントのデメリット

ここからは、転職エージェントを利用することによるデメリットについても考えてみましょう。

キャリアアドバイザーとの相性

基本的にはキャリアアドバイザーは手厚く支援してくれるありがたい存在なのですが、相性があまり良くないと感じてしまうと、気持ちよく転職活動を進めることができない場合があります。

例えば、転職活動を進めるペースの違いがあると、何となく心地が悪くなるかもしれません。

また、転職に関する思いや志向をうまく汲み取ってもらえず、希望に合わない求人ばかり紹介されるとイライラするかもしれません。

キャリアアドバイザーは何かしらキャリアカウンセリングの資格保持者であることが増えており、コミュニケーションのプロなので、多くの場合それほど問題になることもないと思いますが、キャリアアドバイザーとの相性も大切な要素です。

ただ、複数のエージェントに登録しておくことことで回避できるので、実際のところあまり大した問題でもありませんね。

転職エージェントを利用するべき人

上記の通り、転職エージェントを利用するにあたり、メリットとデメリットがあります。つまり、向き不向きがあるということです。

どのような人が転職エージェントの利用に向いているのか、その特徴を3点解説していこうと思います。

詳しい人に相談しながら進めたい

はじめての転職、自力では不安に感じる、詳しい人に相談しながら転職活動したい・・・こういったタイプの人は転職エージェントを利用した方が良いですね。

転職に相当慣れている場合でなければ、自分ひとりだけで自己分析や企業研究をするのは難しく、非効率でしょう。

また、転職に関して明確な目的や意思が持てない人も、転職エージェントのキャリアアドバイザーにリードしてもらうと転職活動が捗ります。

転職にあまり時間をかけたくない

転職エージェントのサポート内容は幅広いので、利用した方が間違いなく転職活動の効率は良くなります。

求人選び、応募手続き、面接日程調整など、企業側との調整も多いため、仕事しながらの転職活動や時間のない人にとっては非常に助けとなります。

また、応募書類や面接対策も、応募先企業の特徴をエージェントはしっかり把握しているので、効率的に要点を抑えた対策を行うことができます。

成功率を上げたい

転職エージェントのキャリアアドバイザーは日頃からいろいろな業界の動向を調べていたり、企業側とのやりとりを通して内部事情や課題意識を把握しています。

また、過去に転職エージェントがサポートしたことのある企業相手の場合、過去の面接質問集などを作成しており、共有してもらえます。

面接も「過去問」で対策でき、その出題率も非常に高いので、転職サイトやネットサーフィンでは得られない質の高い情報で、成功率を格段に上げることができます。

転職エージェントを選ぶポイント

転職エージェントを利用して転職活動を行う場合、最適な転職エージェントを選ぶことは重要です。転職エージェントを選ぶ際に意識するべきポイントを解説します。

総合型と特化型

転職エージェントには、幅広い業界・職種の求人を取り扱う「総合型」の転職エージェントと、特定の業界・職種の求人のみを取り扱う「特化型」の転職エージェントがあります。

それぞれの特徴を理解して、利用するエージェントを考えることが大切です。

総合型(例:リクルートエージェント)
  1. 数万~10数万件もの求人から選んで転職活動できる
  2. 幅広い業界・職種から最適なものを紹介してもらえる
特化型(例:レバテックキャリア)
  1. 特定の業界に詳しいキャリアアドバイザーから有効なアドバイスがもらえる
  2. 特定の業界に特化した面接対策や書類添削をしてもらえる

これらのメリットを踏まえ、総合型のエージェントと複合型のエージェントをそれぞれひとつずつ登録することや、転職サイトと併用するのも良いでしょう。

求人数

転職活動を効率的に進めるためには、やはり保有している求人数が絶対的に大切です。

その際、公開求人数だけでなく、非公開求人数も確認しておくと良いでしょう。多くの場合、非公開求人数は転職エージェントのWebサイトに掲載されています。

そうなると、どうしてもリクルートエージェントやdodaなど最大手になるほど企業からの信頼も厚く、求人数も多くなりますね。

キャリアアドバイザーとの相性

先ほど転職エージェントを利用するデメリットの項目でも解説した通り、キャリアアドバイザーとの相性は重要です。

面談やメールなどのやり取りを通して、もしもキャリアアドバイザーとの相性に違和感を感じる場合、別の選択肢も持てるように、できれば2〜3社の転職エージェントに登録しておくことをオススメします。

転職エージェントを利用して効率よく内定を勝ち取ろう

以上、転職エージェントについてオススメの会社やサービスの特徴、利用の仕方などについて解説してきました。

最後に、本記事で紹介したオススメの転職エージェントをもう一度振り返りましょう。

複数登録しておくことが有効ではあるのですが、まずは1社からということであれば、「リクルートエージェント」にしておきましょう。