
こういった悩みに答えます。
この記事を書いている僕は、上場企業でマネージャーをしている一方、国家資格キャリアコンサルタントを取得しているキャリアのプロです。
長時間残業ばかりの生活を続けると、人生が本当につまらないものになりますね。毎日仕事後は直帰して、ご飯食べて、風呂入って、寝るだけ。下手したら、ご飯や風呂の余裕すらなく、ただ寝るだけ。
寝たらすぐに明日が始まると思うと、さっさと寝る気になれず、睡眠時間が減る→翌日のパフォーマンスが下がり、残業が増えるという負のスパイラル。
まさに、残業は「悪」なのです。
本記事では、残業を少しでも減らすために必要な考え方について解説していきます。
つらい残業を減らすコツは「生産性を高める」か「仕事量を減らす」こと
残業を抑えるためにはどうしたらいいか?
その答えはシンプルで、仕事の生産性を高めること、もしくは自分の仕事量を減らすことに尽きます。
- 仕事の効率を上げる
- 労働者を増やす
- 仕事量を減らす
これらについて、ひとつずつ詳しく解説していきます。
職場によって「できる」「できない」はあると思いますが、まずは自分の職場でどういったことが取り入れられるかという視点で考えてみましょう。
残業を減らす具体的な方法3つ
方法①:仕事の効率を上げる
完璧主義から8割主義へ
あなたがもし完璧主義な性格なら、8割主義に仕事のやり方を変えましょう。
1〜8割にするよりも、9〜10割の残り2割を仕上げることの方が労力がかかります。
一旦は8割で仕事を済ませて、必要に応じて手直しするようにすると時間短縮になります。
作業の自動化
何か特定の作業に時間がかかっている場合は、その作業をできるだけ自動化できないか考えるべきです。
たとえば、エクセルで最低限のデータを入れたら後はすべて自動で計算してくれるような仕組みにするとか、専門部署などにツールを導入してもらうとか。
自動化を進めることで作業時間が大幅短縮するだけでなく、単純ミスも減らしてくれます。
先読み
残業が増える要因として、想定外のことが起きて対処が必要になるということがあります。
その場合、残業を抑えるには極力「想定外」を減らすことが必要。
過去の失敗から学び準備をすること、先を見通して起こり得る問題に先回りで対処することを心がけると良いでしょう。
タスク管理&優先順位づけ
まずは一日のタスクを整理しましょう。タスクで手持ちいっぱいになることは避けて、なるべく余白を持つようにしてください。
そして、タスクの中でそれぞれに優先順位を付けて、時間配分も決めてしまいます。
Amazon創業者のジェフ・ベゾス氏の言葉にもあるように、「制限」の中から新しいアイデアは生まれます。
方法②:労働者を増やす
チームのメンバー全員が残業過多になっている場合、単純に人員不足である可能性が高いです。
特に、チーム全員の残業時間を合計して160時間を超える場合は、単純に一人増員しても会社のコストは増えません。
むしろ一日8時間を超えた残業については時間外手当がつくので、通常時の1.25倍の人件費になっています。
会社にとっても一人増員して全体の残業を減らす方がメリットになるので、そういった場合は人員増員を提案しましょう。
方法③:仕事量を減らす
沢山の仕事を効率的にこなす以外にも、単純に仕事量を調整することで残業を減らすこともできます。
つまり、仕事を断るということです。
残業しそうになっている仕事について「本当に今日やらないといけないか?」「本当に自分がやらないといけないか?」考えてみましょう。
もしその答えがNOであるなら、思い切ってその仕事を「やらない」選択をするのもひとつ。
何でも仕事を引き受けると「こいつは断らない」とまわりに見られ、どんどん残業につながる仕事を依頼される羽目になります。
なので、時には仕事を断ることも必要ですし、そうでなければ今の仕事量について上司に相談してみることをおすすめします。
長時間残業がもたらす弊害5つ
弊害①:健康を害する
残業過多になると心身ともに健康を体を壊します。
心と体は繋がっているので、ストレスが溜まると腹痛や倦怠感、吐き気など体調に出てきたり、帯状疱疹という見える形で出てくることもあります。
精神的にも気分が落ち込み、うつ病になることも珍しくありません。
弊害②:ワークライフバランスを崩す
長い人生、ときには仕事に強烈に打ち込む時期があっても良いかもしれませんが、長続きできるものではありません。
時間は有限で、極端に仕事にかたよった生活をしていると色々な悪影響が出てきます。
家族や大切な人との関係性が悪化したり、趣味を楽しむ時間が確保できない。自己研鑽する余裕がなくなったり、体や気分を落ち着かせることも難しくなる。
仕事はしっかり休息を取ることでパフォーマンスを発揮できるものなので、ワークライフバランスを崩すと結局は仕事もうまくいかなくなります。
弊害③:残業ありきの働き方が染み付く
毎日当たり前に長時間残業していると、いつの間にか残業することが当たり前になってきます。
何か仕事が増えたり問題が発生しても「残業で対処すれば良い」と安易に考えるようになり、生産性がどんどん落ちていきます。
残業せずに時間内で対処する工夫を忘れ、仕事のやり方が悪くなることから、結果的にスキルアップや昇進などからも遠ざかっていきます。
弊害④:残業が多い人=「出来ないやつ」認定される
昔は残業を沢山して会社に身を捧げる人が評価される社会でしたが、最近はもう逆転しています。
残業しないと仕事が片付けられないダメなやつと評価されるのです。つまり、残業しなくてもしっかり成果を出す人が優秀ということなんですね。
また、主婦業と両立しながら活躍する女性が増えてきているように、極力残業せずに限られた時間で生産性を発揮できる人材が評価される時代なのです。
弊害⑤:残業代が搾取される会社もある
会社によって違いますが、残業代が出ないブラックな企業もあれば、残業分は1分単位で支給される会社もあります。
もしあなたの所属する会社が残業代を1分単位で支給してくれる会社でなければ、単純に残業にかかる労働が搾取されています。
労働に見合った給料が出ないなんておかしいですよね。
会社が変わらないなら転職もひとつの選択肢
このように、あまりに多い残業は「悪」なのです。残業を減らしましょう。
しかし、実際のところ、どれだけ努力しようとも自分ひとりの力では状況を変えられないことも多いのは事実です。
人や組織を変えるのは本当に難しいこと。
どうしても会社が変わってくれないならば、期待してても時間の無駄なので、その会社にこだわり続ける必要はありません。
つまり、転職もひとつの選択肢ということです。
今すぐ転職するつもりはなくても、正直未来に希望が持ちにくいということなら、せめて転職サイトにひとつだけでもいいので登録だけはしておくことを強くおすすめします。
未来の選択肢を広げておくことはとても大切なことですから。
まとめ
以上、残業が多くてつらいという方向けに、残業の減らし方に関することを解説してみました。
まとめるとこのような感じです。
- 仕事の効率を上げる
- 労働者を増やす
- 仕事量を減らす
ぜひ、残業抑止に向けて、できることからチャレンジしてみてください。
正直限界を感じる場合は、同時並行で、転職サイトにひとつでもいいので登録だけしておきましょう。
この小さな一歩で未来が大きく変わるかもしれませんよ。