転職した方がいいサイン8選。みんなの転職したきっかけと理由

  • 転職しようかなぁ
  • 人間関係、給料、仕事内容…いろいろ不満があるけど、本当に転職して良いものだろうか…
  • みんなどういうきっかけで転職するのかなぁ

こういった疑問に答えます。

転職が当たり前になってきた今日、同じ会社に一生勤め続けることの方が珍しくなりました。

本記事では、僕がこれまでのキャリアコンサルティングを通してヒアリングした、みんなが転職を考えたきっかけについて紹介していきます。

この記事を書いた人

つと
  • 国家資格キャリアコンサルタント
  • 東証一部上場企業のマネージャー職
  • 1,000人以上の採用、育成の実績あり
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転職した方がいいサイン8選

順位 みんなが転職を考えるきっかけ
1位 人間関係の不満
2位 給料の不満
3位 仕事内容の不満
4位 勤務時間の不満
5位 休日の不満
6位 キャリアパスの不満
7位 会社の将来性が心配
8位 体力的な心配

1位:人間関係の不満

転職を考えるきっかけで最も多いのは人間関係の問題です。圧倒的ですね。

  • まわりとうまくいかない
  • 上司と馬が合わない
  • 職場の雰囲気が悪い
  • パワハラやセクハラで悩んでいる
  • 行きたくもない飲み会に誘われる
  • など

職場の人間関係が悪いと気持ちよく働けないばかりか、必要な質問や確認もしにくく円滑な仕事に支障をきたしますよね。

ただまじめに仕事がしたいだけなのに、なぜくだらない人間関係に悩まされなければならないのか…そんな気持ちにもなります。

会社に相談しても解決できない場合、このままメンタルを擦り減らす前に、別の会社に転職してスキルアップ、キャリアアップを目指した方が自分のためだと思い、転職を決心するパターンが多いですね。

2位:給料の不満

仕事のモチベーションに大きく影響するのが給料です。多ければ多いほど良いという問題でもないですが、低すぎる給料はやる気を低下させます。

  • 今の給料が安い
  • 今後の昇給もわずかしか見込めない
  • 会社の業績は伸びてるのに賞与に反映しない
  • 一人暮らしを始めたのでお金が必要になった
  • 給料が仕事の割に合わない
  • など

こういった不満が溜まると転職しようかなと思うようになります。

昔の同級生と比べて自分の給料が低くて絶望したという声もありますね。

給料は会社の給与システム次第のため、いくら頑張っても給料に反映するしないは別問題。

あまりに給料が納得できないようであれば、年収アップの実現できる会社に転職する方がはるかに手っ取り早いでしょう。

3位:仕事内容の不満

仕事内容に関する不満は、人間関係や給料の問題と同様に、必ず上位に入る要素です。

  • 仕事に意義を感じられない
・能力以上の仕事を振られて疲労困憊
・そもそも仕事が自分に合わない
  • 仕事が暇すぎ
  • 仕事が忙しすぎ
  • 仕事が単調でマンネリ
  • など

このような不満が溜まると仕事のやりがいを感じられず、「何のために仕事をしているんだろう」「自分がこの仕事をする意味は何だろう」とネガティブにしか考えられなくなりますよね。

社内異動で仕事内容を変えることもできますが、社内移動が現実的に難しい場合は転職を考えることになります。

4位:勤務時間の不満

勤務時間に関する不満について、退勤時間やシフト、残業などが不満につながりやすく、転職を考えるきっかけになっています。

  • 毎日終電で帰る日が続いている
  • 早番、遅番、夜勤などシフトの変動が大きい
  • 残業が多くて仕事が終わっても帰って寝るだけ
  • など

これらは体力的なツラさもありますし、プライベートの時間が思うように確保できず、仕事だけの生活と感じるようになってしまいますよね。

仕事に振り回されて、幸せな生活を送れないという思いで転職を考えるようになります。

5位:休日の不満

休日に関する不満もなかなか多くなっています。例えば…

  • 休日だと思ったら急に出勤命令される
  • 休日が少ない
  • 休みが不定期
  • 欠勤しにくい
  • 有給休暇が取りにくい
・土日祝休みの仕事が良くなった
  • 休日でもメールチェックが必要

  • など

結婚や育児などライフステージに応じて勤務条件の希望が変わることはよくありますよね。

休みのはずなのに携帯で電話対応が必要とか、メールチェックや返信が必要とされる職場の場合は特に負担が大きく、長く続けていく自信がないとの思いで転職を考え出すきっかけとなっています。

6位:キャリアパスの不満

自分のキャリアに関して明るい未来が想像できない時も、別の会社に希望を見出した方が良いのではと考える意見が多くなっています。

  • 今の会社にいてもこれ以上成長できない
・新しい資格を生かせる会社に移りたい
・尊敬できる先輩も切磋琢磨できる仲間もいない
  • 自分のスキルではキャリアアップできる見通しがない
  • 上位のポストが埋まっていてキャリアアップの機会がなさそう
  • 長く勤務した慣れが自分の成長を邪魔していると感じる
  • など

将来の見通しは仕事のモチベーションにとても影響するもの。

スキルアップやキャリアアップの芽がないなら早いうちに他へ転職したいという気になりますよね。

特に、契約社員でなかなか正社員登用されないと悩んでいる方も、正社員で採用してくれる会社を見つける方が早いと多くの方が感じています。

7位:会社の将来性が心配

会社の将来性に希望が持てないとしたら、もしかするとこれから先は昇進や昇給するどころか、最悪会社が潰れる可能性も考えられます。

  • 会社の業績が下がっている
・希望退職者を募集し始めた
・会社の売り上げが落ちている
  • 業界全体の市場規模が萎んできた
  • など

いくら個人のスキルが高くても、一人馬力では会社の業績に与える影響は限界があります。

泥舟に乗ってると思ったら一生懸命そこでもがくのではなく、きちんとした船に乗り換えなければなりません。

乗り換えのタイミングを逃さないよう、完全に沈む前に、脱出する準備はしておいた方が良いでしょう。

下手に粘り続けていよいよ泥舟が沈んだ時に転職しにくい年齢になるくらいなら、早めに見切りをつけて、転職しやすい年齢のうちにサクッと転職しておいた方が安心かもですね。

8位:体力的な心配

体力や健康は歳をとるほど衰えていきます。

  • ずっと立ち仕事は体力的にキツイ
  • 病気になったら今の仕事は続けられない
  • 体力的にMIXシフトがキツくなってきた
  • など

若い時は良くても、体力や健康は年々自信を失っていくもの。

身体を使う仕事をずっと長く続けるのは難しいと、徐々に感じるようになります。

もちろん長くやり続ける人もいますが、体力に自信のない人は無理せずに働ける仕事を探すのも選択肢の一つですね。

実際に転職した人の理由

このように、仕事を辞めようかな、転職しようかなと思うようなきっかけは日常の仕事の中で結構ありますよね。

きっかけがいろいろある中で、実際に転職に踏み切る人と、踏みとどまる人に分かれます。

実際に転職した人からはこのようなコメントが聞けました。

  • 上司や会社に相談しても改善されなかったから
  • 20代、30代のうちに転職しておかないと今後難しくなるから
  • 転職エージェントに相談して良いサポートをしてもらえたから
  • そもそもやりがいを感じる仕事ではなかったので、決断するのは難しくなかったから
  • など

相談しても改善の見通しがない、年齢的なタイミングなど、転職しようと思う動機があり、かつ転職エージェントをうまく活用している人が実際に転職を成功させているポイントになっていますね。

キャリアコンサルタントが選ぶオススメ転職エージェントと活用方法を徹底解説

2022年4月18日

転職しなかった人の理由

一方で、転職を考えつつも実際には転職しなかった人のコメントはこのようなものがあります。

  • 退職交渉する際に給料アップの提示を受けたから
  • 転職しようと思ったが採用されなかったから
  • 使える資格やスキルがなく諦めたから
  • 貯金が足りず今すぐ転職できないから
  • 実際に転職する勇気が持てなかったから
  • など

退職交渉時に退職抑止のため会社側から給料アップの提示を受ける場合があります。給料不満で転職を考えている人にとっては転職する理由がなくなるので、この場合は転職を思い止まる人もいますね。

また、先に仕事を辞めてから転職活動しようとすると貯金の問題も出てきます。それほど貯金の余裕がある人の方が珍しいので、転職活動は現職を続けながら行うのが鉄則。貯金は特に必要ないでしょう。

勇気が出せない、良い求人が探せないなどの理由に関しては、転職サイトで自分一人で活動している人に多いですね。そういう人は転職サイトではなく転職エージェントを活用することで解決できるでしょう。

転職判断は転職しないことのリスクも合わせて考えよう

転職するにあたり、いろいろなきっかけや理由、考え方があることがわかりました。

実際に転職するかどうかの判断は、本当に転職をすることで今の不満や悩みが解消できるのかよく考えて決めましょう。

また、同時に、転職せずに踏みとどまった場合のリスクについても想定しておくことが大切です。

例えば、一般的には以下のような「転職しないことのリスク」が考えられます。

  • 人間関係の不満
    我慢のキャパオーバーでうつ病などのメンタル不調にならないか?
  • 給料の不満
    給料は上がらなくても支出は年々増えるので、収支は悪くなる一方ではないか?
  • 勤務時間、休日の不満
    仕事に振り回され、プライベートを楽しんだり、大切な人との時間を一生犠牲にすることにならないか?
  • 仕事内容、キャリアパスの不満
    やりがいを見出せず惰性で仕事するだけにならないか?
  • 会社の将来性の心配
    粘って会社が潰れた時に中途半端な年齢で転職できず苦労しないか?
  • 体力の心配
    仕事を続けていざ身体が限界に来た時に、仕事の潰しが効くか?

このように、転職の検討については、「転職で本当に希望が叶えられるか(不満解消できるか)」と合わせて、「転職しない場合に想定される将来のリスク」を組み合わせて考えると、後悔のない判断ができると思います。

また、自分一人の考えだけでは盲点もあるので、転職するしないも含めて転職エージェントに相談してみると、自分が気づかない視点からのアドバイスももらえて非常に有効です。無料なのでオススメです。