
- 会社に嫌いな人がいる。席も近い。
- 職場で嫌いな相手とどう付き合っていけばいいかわからない
そんな悩みに答えます。
職場に苦手な人や嫌いな人がいるのは珍しいことではなく、誰にでもあると思います。
本記事では、そんな人間関係のストレスにどう向き合って対処していくかを解説していきます。

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会社で嫌われる人とはどのようなタイプ?
仕事では自分ひとりで完結できる仕事は多くなく、基本的にはいろいろな人と関係性をもちながら働きます。
気が合う人もいれば、気の合わない人もいるでしょう。
苦手な人とどう接していくかは会社員としてとても大切なコミュニケーションスキルだと言えます。
まずは一般的にどのようなタイプの人が「苦手な人」と見られているのか、解説していきます。
タイプ①価値観や性格が合わない
根本的に価値観や性格が合わない人はお互いに苦手意識を持ちやすいです。
人としての良し悪しではなく相性の問題ですね。全員と仲良くということは無くて、必ず合う・合わないはありますね。
合わない相手と話しても噛み合わず、会話のキャッチボールがうまくできないので、何となく気疲れしたり、会話も続かず気まずい空気になったりしますよね。
意見も異なるためその人と会話をすること自体が嫌になります。
価値観や性格が合わない人とは自然とお互い避けるようにもなります。
タイプ②なぜか上から目線
なぜか自分の意見に絶対の自信を持ち、上から目線で話しかけたりアドバイスをしてくる人がいます。
でもそれって話しかけられた側からすると結構イライラしてしまいますよね。
その人もわざと上から言おうとしている訳でもなかったり、言ってることも間違ってないことだってあります。
ただ、たとえ正論だとしても、「伝え方が9割」とも言われるように、内容以上に「伝え方」の方が大事だったりするんですよね。
上から目線で言われると多くの人は不快感を感じるでしょう。
受け取る側が抵抗なく受け取れる話し方はとても大切ですよね。
タイプ③気疲れしてしまう
気疲れしてしまう人に対してはどうしても苦手意識を持ってしまいますよね。
これは必ずしも相手が悪いとは限らず、自分に原因がある場合もあります。
特に、自分に自信がない時は、苦手意識のある人とはあまり接したくないと考えるものです。
上司や同僚など仕事での関係性だと、いくら相手のことが嫌いでも、相手を不快にさせると仕事上困ったり、やりにくいと感じ自分の首をしめることにもなりかねません。
そう考えると、思ったことを素直に発言できず気疲れしてしまうので、それが続くとストレスになるでしょう。
会社で嫌いな人でも無視してはいけない理由
会社なので、いろいろな人と関わりながら仕事をしていかねばなりません。
嫌いな人とはどうしても避けたくなりますし、関わりたくもないですよね。
ただ、無視することはやめましょう。その理由について解説していきます。
理由①関係性が悪化するから
苦手だ、嫌いだと感じる相手も同じ人間です。
その相手も人間としての良し悪しではなく、仕事上の役割や立場から、ものを考え発言していることも多いはず。
本人にとっては仕事で必要な会話をしているのに、それを無視してしまっては仕事が進まず関係性の悪化が避けられません。
無視をすると確実に相手に伝わります。お互いに嫌悪感を抱くことになり、仕事にも支障が出るため、結果的には自分の評価を落とすことにもなります。
最終的には自分自身が不利益を被ることになるので、相手を無視するのは得策ではありません。
理由②周りに迷惑をかけるから
当たり前ですが、仕事は自分ひとりで完結できるものではありません。
上司や同僚、関係会社の社員などいろいろな人たちの関わりの中で仕事があります。
相手と合う・合わないというのはあくまで個人的な感情です。仕事は感情でやるものではありません。
他人をあからさまに無視すると、確実に周りの人はそれを察知し、非常に気を遣わせてしまいます。
本来関係のない人まで巻き込んで気を遣わせストレスをかけるのはとても迷惑なことで、結果的には自分も周りから嫌われたり、面倒くさい人だと見られてしまいます。
理由③良いことがないから
仕事の関係性において、そもそも相手を無視することにメリットがらありません。
強いて言えば、嫌いな相手を無視することで多少自分の気持ちが晴れるのかもしれませんが、メリットとも言えませんしむしろデメリットの方が多いですよね。
上述したように、無視することは関係性を悪化させますし、周りにも迷惑をかけることになります。
そうなると、私情や感情で仕事をする人だと見られてしまい、社内で評価を落とすことになるので、何も良いことがないのです。
一時の感情で無視してしまうと引くに引けなくなって、後から修正しようとしても難しくなるので、大人としてそこはグッとこらえたいところです。
無視以外でやってはいけないこと
会社で相手を無視するのは良くないことだと説明してきました。ただ、その他にも控えるべき行為はあります。
代表的なものについて3点説明していきます。
嫌がらせをする
当たり前ですが、嫌いな相手に嫌がらせをすることは人として良いことではありません。
もしも自分が相手の立場だったら、何も悪いことをしていないのに、陰湿な嫌がらせをされたらどうでしょうか。
悲しい気持ちになったり、悔しい気持ち、怒りが込み上げたりしますよね。
単に相手だけの問題ではなく、周りの人からも「性格が悪い」「ヤバいやつ」「関わりたくない」などネガティブなイメージを植え付けることになります。
仮に相手が先に嫌がらせをしてきたのだとしても、やり返すのはやめましょう。
周りの人に愚痴る
会社で嫌いな人について周りに愚痴ることはよくあると思います。しかし、それはあまり得策とは言えません。
愚痴は他人をおとしめる発言なので、聞く人が聞くと「この人は苦手な人とは一緒に仕事ができない人」「コミュニケーション脳力の低い人」という風に自分の評価を落とす可能性があります。
また、愚痴は巡り巡って相手側の耳にも伝わってしまうことも結構ありますよね。
愚痴るときは相手にもどこかで伝わってしまうかもしれない覚悟が必要です。
とはいえ、全く愚痴らずすべて自分の中だけで消化するのも難しいと思うので、身近の本当に信頼できる人や会社と関係のない人だけに話すにとどめておく方が良いでしょう。
相手に直接嫌いだと言う
相手に直接嫌いだと吹っかけるようなことも控えるべきでしょう。
本当に心の底から嫌いな相手には我慢できず嫌いだと言ってしまいたくなるかもしれませんが、そこまでいけばわざわざ言わなくても相手に伝わっています。
それをわざわざ面と向かって言い放つことで、相手を傷つける必要まではないでしょう。
逆に、そこまでしてしまうと、周りの人にも「痛いやつ」「ひどいやつ」「大人げない」などと思われ、結果として逆に自分が傷つくことにもなりかねません。
会社で嫌いな人との付き合い方
職場の嫌いな人に対してやってはいけないこと説明してきました。
では、そういった苦手な人たちとどのように接していけばいいのか。
なるべくストレスを溜めずに付き合っていくための方法を解説していきます。
挨拶だけはきちんとしよう
嫌いな相手と無理に会話しようとする必要はありません。無理してストレスを溜めると無視など先ほど説明したNG行為をしたくなっては逆効果なので。
そういう相手とは最低限の関わりにとどめるので十分であり、それが挨拶なのです。廊下ですれ違ってるのに挨拶もせずに過ぎ去るのは不自然ですね。無視ともとらえかねません。
また、嫌いな相手の発言がすべて間違っているわけではありません。その相手が話すことで正しいことを言っている時には、声や頭の動きだけでも相槌をすることで余計なトラブルを生まず、悪くない関係性を保つことができます。
スルースキルを身につけよう
何度も言うように無視はいけません。しかし「スルー」は大いに結構です。
無視というのは相手を受け入れず拒絶する行為ですが「スルー」は違います。
相手の言動を見たり、会話をする機会はあっても必要以上に意識を向けないし、深入りして関わることもしません。重要なこと以外は受け流すのです。
そうすることで、いちいち相手の言動に振り回されることもなくなり、余計な不快感やストレスを遠ざけることができます。
極力関わらないようにしよう
嫌いな相手と接する時に、最低限挨拶することと、スルースキルを発揮することが大切なのですが、そもそも極力関わる機会を持たないように心がけましょう。
さすがに仕事で全く関わらないのは難しいですが、必要最低限まで関わりの機会を減らし、どうしても関わる時には仕事として割り切り、淡々と接するようにしてください。
ザルで水切りするようなイメージで、感情は流して情報だけをザルですくう感じです。
適度に挨拶や相槌はするけれど積極的には関わらない、必要最低限度のコミュニケーションを心がけると無駄に消耗することもなくやり過ごせますよ。
会社の嫌いな人とうまく共存していこう
以上、会社の嫌いな人との接し方について解説してきました。
最後にもう一度、やってはいけないことと、嫌いな人との付き合い方について、振り返ってみましょう。
- 無視する
- 嫌がらせをする
- 周りの人に愚痴る
- 相手に直接嫌いだと言う
- 挨拶だけはきちんとしよう
- スルースキルを身につけよう
- 極力関わらないようにしよう
上記を参考に、嫌いな人ともうまく共存できるように頑張ってみてください。
それでもやっぱりダメな場合
どうしてももう無理、頑張れないという人もいると思います。頭でわかっていても、気持ちが付いてこない状態ですね。
それ自体は何も悪いことではなく、誰にでもあり得る状態です。むしろ、あなたはもうすでに十分頑張ったのでしょう。逆に、限界を超えて我慢しすぎると、鬱病などメンタル不調を引き起こすので危険です。
そうなる前に、限界だと少しでも感じたら、休職や部署異動、転職など、ストレス源から離れることを考えてください。
休職や部署異動であれば社内で対応できるので良いかもですが、もしそれがあまり現実的でなかったり実現に時間がかかりそうなら転職が一番有効な選択肢となります。
まずは転職サイトや転職エージェントに無料登録することから始めてみると良いでしょう。以下の記事も参考にしてみてください。